全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

ネアンデルタール人のゲノム解析

2006-12-27 05:07:21 | 全英連参加者 2006

 11月半ば、読売新聞がネアンデルタール人化石から抽出した核細胞のDNAを取り出して解析することに成功したと報じていた。ドイツと米国などの研究チームが、約3万8000年前の骨から取り出したDNAを解析したということだ。
 もう1ヶ月以上前の記事だけど、その後英文の関連記事を読んでいた。
 金属でもない、石でもない、ヒトの体(の一部分)が、3万8000年経っても解析できる。そのことだけでもスゴイと思った。

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 ネアンデルタール人は、現代人と共存した時期があったことから、一部が混血して遺伝子を残したとの説がある。ゲノム解析ができれば、長く続いているこの論争にも結論が出るのかもしれない。
 読売の記事では、この研究について、イギリスの科学雑誌ネイチャーと、アメリカのサイエンスに記事が出ると書かれていた。BBCのウェブサイトでも関連記事が取り上げられていたので、それを読んでみた。その中にLanguage questionという部分があった。僕が興味を感じている彼らネアンデルタール人の言語能力に関する部分だ。

Language question
 Professor Paabo told BBC science correspondent Pallab Ghosh that he planned to look at the form of the gene FOXP2 in Neanderthals; this gene is implicated in the development of language skills and has undergone evolution in modern humans since our divergence from chimpanzees.

 Paabo教授はBBCの科学担当記者のPallab Ghoshに語ったところによると、彼はネアンデルタール人のFOXP2という遺伝子の形を研究する計画だという。この遺伝子は言語の発達と関連しており、現生人類がチンパンジーから分離した後の進化を経験している。

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 言語能力があったとしても、もちろん現生人類であるクロマニヨン人とはコミュニケーションが取れたとは思えない。どっちが上か下かの問題ではなく異種なのだから、無理だったろうと思う。でも、ゲノム解析ができたとしたら、肌の色(おそらく白と言われている)や髪・眼の色もわかるかもしれない。やはり楽しみだ。。。。

 BBCの元記事はこちら。
 http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/6146908.stm

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