【備忘録】
本日のお仕事が終わりました。あと3日です。
学年会がないので、定刻主義で帰ります。
昨日全英連のウェブサイトを見ると、埼玉大会の開催案内が掲出されていた。参加申し込みも今月中には開始のようだ。
大会は11月15日と16日。あと4ヶ月半、健康でいたい。
英語の「なぜ?」に答える はじめての英語史(2016年) 堀田隆一著 |
英語の動詞goの変化のこと。
go / went / gone
なぜgoの過去形はgoedではないのか。自分も中学生の時に疑問に感じた謎である。大学生の時、goの過去形wentは、実は別の単語の過去形ということを知り、驚いたことを覚えている。
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goの過去形として用いられているのは、wend(向ける、向かう)の過去形wentである。
原形:wend
過去形:wended,古語ではwent
過去分詞:wended
wendは現在も生きている言葉のようだ。
活用は規則的なもの。過去形、過去分詞形が+edである。
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堀田の著書76ページから78ページでいきさつがまとめられている。
一部引用する。(77ページ)
動詞の活用における「現在形-過去形-過去分詞形」のように,一定のパラダイム(語形変化表)あるとき,そのいずれかのスロットに,まったく語源の異なる形態が入り込むことがある.これを補充法(2.4.4を参照)と呼ぶ.
ここまで。
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goedは言いにくいから使われない
そんな説明を読んだことがあるが、何か違うぞ。そんな直感がある。言いにくいかも知れないが、言いにくさのチャンピオンとは思えない。
英語には綴り字と発音の乖離している単語がたくさんある。それらと比べればgoedなんて、読めるし言える単語ではないか。wentが入り込んだ理由の説明としては弱い。wendが「~へ向かう」なので、goと意味が近いとしてもである。非常に身近な単語go、過去形がgoedでもいいように思える。
goの過去形としてwentが使われ始めたのはいつ頃か
文献によると中英語の時代にまで遡る。具体的には、12世紀から13世紀の文献に登場しているようだ。ずいぶん古い感じがする。でも、それが何で維持されているのか。goedになってもいいはずだ。。。
堀田の著書にはwentが維持されていることへの、彼の分析が書かれている。そういう考え方があるのかと思った。
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参考としたサイト
Oxford University Press's
Academic Insights for the Thinking World
How come the past of ‘go’ is ‘went?’ JANUARY 9TH 2013
https://blog.oup.com/2013/01/why-is-the-past-tense-of-go-went-suppletion/
goedは*ではなく、イタリックにした。