「頼みがある。私が宇宙に帰るのを手伝ってもらえないだろうか?」
西暦2049年、夏。阿佐ヶ谷団地に住んでいる小学4年生の沢渡悠真は、間もなく地球に大接近するという“SHⅢ・アールヴィル彗星”に夢中になっていた。
そんな時、沢渡家の人工知能搭載型家庭用オートボット・ナナコが未知の存在にハッキングされた。
「二月の黎明号」と名乗る宇宙から来たその存在は、2022年に地球に降下した際、大気圏突入時のトラブルで故障、悠真たちが住む団地の1棟に擬態して休眠していたという。その夏、子どもたちの極秘ミッションが始まった―
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11月の1本目はSFアニメーションを選びました。5日早朝、UNITED CINEMAS浦和で鑑賞です。
反抗期の主人公悠真、男の子と友だち2人。そして女子1人が、「二月の黎明号」を宇宙に帰すまでのものがたりです。
ハッキングされたオートボットを通して未知の知性と交流する小学生たち。小さな社会(世界)である小学校に壮大な宇宙が遭遇する。子どもたちはどう対処するか。そこがものがたりの中心です。
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主人公沢渡悠真
悪い子ではないのですが、自分の思いを言語化することが苦手。
岸真悟
悠真と同学年の友人。いい子。姉との関係に悩みをかかえている。
田所銀之介
6年生。4年生の悠真・真悟の友人。
河合花香
5年生。本作のヒロイン。
悠真たちと面識はないが、あることから3人との関係ができる。
この4人に加え、クラスのいじめっ子(悪役)とが絡み合い、ものがたりが進んでいきます。実は子どもたちの親世代も「二月の黎明号」とかかわりがあり...
このあたりで止めましょう。
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杉咲さんがCVなのだ、が...
映画が始まる前は主人公のCVは杉咲花さんだということは覚えていたが、ものがたりがはじまり、全く関係なくなりました。あたりまえのように声のお芝居ができている人です。
彼女がCVとして出演した作品で、これまでに鑑賞したのは、
「サイダーのように言葉が沸き上がる」(’21-07-28)
「メアリと魔女の花」(’17-08-03)
の2本です。本作が一番杉咲さんらしくない。何だか、ホントの声優さんのように思えました。
彼女の出演作は「十二人の死にたい子どもたち」と「無限の住人」も見てます。声の出演でもすごい女優さんなのかもしれません。
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星空がきれい。
「二月の黎明号」の古里の描き方が、とてもきれい。
短期間に「雨を告げる漂流団地」と本作、団地がものがたりの舞台の作品を2本見ました。公開時期が近く、何だか不思議な感じです。