全英連参加者のブログ

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Judas Iscariot

2006-04-12 05:32:18 | 全英連参加者 2006

ユダ裏切ってない? 1700年前の「福音書」写本解読

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 米国の科学教育団体「ナショナルジオグラフィック協会」は6日、1700年前の幻の「ユダの福音書」の写本を解読したと発表した。
 イエス・キリストの弟子ユダがローマの官憲に師を引き渡したのは、イエスの言いつけに従ったからとの内容が記されていたという。

 解読したロドルフ・カッセル元ジュネーブ大学教授(文献学)は「真実ならば、ユダの行為は裏切りでないことになる」としており、内容や解釈について世界的に大きな論争を巻き起こしそうだ。
 13枚のパピルスに古代エジプト語(コプト語)で書かれたユダの福音書は、「過ぎ越しの祭りが始まる3日前、イスカリオテのユダとの1週間の対話でイエスが語った秘密の啓示」で始まる。イエスは、ほかの弟子とは違い唯一、教えを正しく理解していたとユダを褒め、「お前は、真の私を包むこの肉体を犠牲とし、すべての弟子たちを超える存在になる」と、自らを官憲へ引き渡すよう指示したという。
 同文書は3~4世紀に書かれた写本で、1970年代にエジプトで発見され、現在はスイスの古美術財団で管理されている。同協会が資金援助し、カッセル元教授らが5年間かけて修復、内容を分析した。
 福音書はイエスの弟子たちによる師の言行録で、実際は伝承などをもとに後世作られたものと見られている。うち新約聖書に載っているのは、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4人分だけ。ユダの福音書は、2世紀に異端の禁書として文献に出てくるが、実物の内容が明らかになったのは初めて。
 詳細は、28日発売の「ナショナルジオグラフィック日本版」に掲載される。

 …ここまでが読売新聞ウェブサイトに4月7日にでていたおはなし。

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 ユダの裏切りとされていることが、実はキリストの指示を受けていた。
 書かれている内容は本当なのだろうか。
 翻訳は大丈夫か。特定の意図を持って行われていないか。

 写本は古代エジプト語(コプト語)でパピルスに記され、放射性炭素による年代測定などで、3~4世紀(約1700年前)の本物と鑑定された。
 本当だろうか。
 パピルスは本物でも、インクはどうだろうか。

 ギリシャ語の原本から訳されたとみられ、キリストは、自分を人間の肉体から解放する手助けを、教えの本当の意味を理解していたユダに頼んだとの内容になっている。
 そもそもギリシャ語(コイネー)からちゃんとコプト語に翻訳されているのだろうか。

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 今から30年ほど前、一冊の本が出版された。そのあらすじは以下のようなものだった。

 イエスの実弟が記したという古文書が、イタリアの遺跡から発掘された!
 はじめて明らかになる、救世主の真の姿。それを伝える新たな聖書を、全世界で発行する「第二の復活プロジェクト」が開始された。 だが、卑劣な妨害工作が次々に仕掛けられる。ひとり真実をもとめて戦う主人公のみたものは... 『「新聖書」発行作戦』(アーヴィング・ウォーレス)

 この本は最近、『イエスの古文書(上)(下)』と改題され復刻した。
 今回の件と、構成こそ違っているが、ホンマかいなって感じがする。

 いずれにしてもナショナルジオグラフィック、早く読みたいなあ。


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