tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

パリ症候群

2012-06-27 22:49:03 | プチ放浪 都会編



花の都と呼ばれるパリ。同時に恋の街でもあり、道行くかっこいいパリ・ジェンヌに目を奪われる。やっぱり、ファッションは日本の幼女のようなミニスカートとは違う。黒を中心とした大人のコーディネート。黒をいかにおしゃれに着こなすかがポイントのようだ。
かっこいいからといって、ぶしつけにカメラのレンズを向けていれば、日本より肖像権の認識がかなり高いので揉め事になる。観光客として写真をパチパチ撮ってる分は、大目に見てくれるのだろうが、あきらかに特定の人間を被写体としてレンズを向けると大変なことになる。
個人を撮るならしっかりとしたコミュニケーションが必要だ。もちろん、芸術写真を仕留めるためのガッツも。そういう意味で、パリの街はストリート・スナップには、つらいものがあるかもしれない。

さて、パリ症候群。花の都などといったイメージに憧れてパリに遊びにきた人々が、現地の習慣や文化などにうまく適応できずに鬱病に近い症状を訴える始める。
夢に描いてきたパリと現実の落差や、自分の主張を明確に伝えることが要求されるフランス文化との違いから、自身をうまく適応させることができずに、その結果、「フランス人が自分を差別している」などの妄想や幻覚を抱いてしまうことになる。
まあ、飛行機の中でフランス人のCAも言っていたが、実際のパリは狭い上に車や人が多すぎてゴミは散らかり放題。あまり綺麗とは言えない。

パリ症候群に陥るのはこんな事情もある。
日本人は話についていけなくなると黙りこみがちだが、薄ら笑いを浮かべたまま黙りこむ奴は無能で頭の悪い役立たずな人間としてかなり冷たい視線を浴びることになる。
その一方で、わからないことについて質問したりとコミュニケーションをとろうとする日本人に対しては、同胞から横柄な横やりが入る。日本人は、同国人を見下した態度をとる人が多い。
だから、周りの日本人のプレッシャーを跳ね除けて発言する勇気も求められる。
受身の態度というものが通用しないグローバルな場所にもかかわらず、同胞の目を意識して忍ばなければならないのだ。

蛇足ながら、パリ症候群を克服すれば、その先は2つのパターンだ。あたかもパリジャンのように振舞う人と、日本を称賛ばかりする人。
フランスに来てまで日本人と話したくないのか、日本人が嫌いなのか。フランス人の「わがまま」な部分と「礼儀」を間違えているのか。とかく同胞を無視したがる人と、日本人で群れたがる人。
ぼく?・・・ぼくは前者。
だって、わがままを通せるならそれに越したことはないじゃん。できないのは、実力がないせいだけど(爆)。


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