tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

アヤメかカキツバタ

2012-06-07 23:15:36 | プチ放浪 都会編

 
 

アヤメ種で日本のものは、アヤメ、カキツバタ、シャガ、ヒメシャガ、エヒメアヤメ、ヒオウギアヤメ、ハナショウブ(花菖蒲)の7種類。この7種の中でも、アヤメ、カキツバタ、ハナショウブの3種はよく似ているので、見分けるのが難しい。

・・・その違い。アヤメには花弁の元に網目模様が、カキツバタには白い目型の模様。ハナショウブには花弁の根元のところに黄色い目の形の模様がある。

ちなみに、「いずれがあやめ、かきつばた」って言葉は「美人揃いで選ぶのに苦労する」という意味。
・・・決してAKB48の総選挙をたとえるのにふさわしい言葉ではない。
その語源は平安時代にさかのぼる。第74代天皇鳥羽院のころ、近衛皇子は鵺と呼ばれる「頭が猿、胴が狸、手足が虎、尾が蛇」の妖怪に怯え、睡眠障害に陥っていた。この鵺を武勇の誉れ高い頼政が弓で射ち、部下の猪早太が刀で斬り殺して退治する。
鳥羽院はその礼として、頼政にあやめの前と呼ばれる美女を下賜する。白河院存命中に待賢門院以外の女性の入内がなかった鳥羽院は、その大きな重石がなくなったことから、祖父譲りの漁食家ぶりを発揮中だ。つまり、やりたい放題だったわけだ。
あやめの前は天下に名高い美女。彼女によく似た女性2人に同じような服を着せ、みごと当てたらプレゼントと言ったらしい。武士を小ばかにした話だ。芥川龍之介の「いもがゆ」の話にも似ている。
天皇の先祖だからあんまりはっきりとは書かないが、人の心をもて遊ぶ、ほんと嫌な奴。

さて、頼政は困った。みごとにあやめの前を当てても、まわりから、ねたまれるばかりだ。もちろん、はずせば、貴族たちの嘲笑の種。
そこで頼政は、
「さみだれに 沼の石がき 水越えて いずれかあやめ 引きぞわづらふ」
という歌を詠む。つまり、貴族たちの下劣なたくらみを、貴族たちが得意とする歌で対抗したわけだ。
小ばかにしていた頼政が、思いもしなかっ高尚な手段で応対したから、今度は鳥羽院が困った。へたをすると自分が笑いものになってしまう。
やむなく鳥羽院は、あやめの前の手を取り、頼政に賜った。

・・・きっと、下賎なおいらなら、
「さみだれが降ろうが 槍が降ろうが おいらが選んだ女性があやめの前」
とか言って、長澤まさみに一票入れるんだろうなあ。
んで、「おっさん、長澤まさみはAKB48とはちげーよ」とか失笑をさそうんだろうなあ。

ということで、大人の諸事情により、明日、京都に前泊し、翌朝、関空からパリへ出発です。
しばらく留守しますm(__)m。


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