長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

珈琲のお勉強 お茶のお勉強

2016-02-10 08:30:48 | Weblog

昨日は、お茶のお後輩さまが、蕎麦を手繰りにこられた。

開店したばかりのころ、蕎麦を手繰りにこられ、「煎茶を習いたい」

というので、表参道のいまはなき「大坊珈琲店」にいき、茶人というのは

ここの主人のように、空間を仕切る、というか、凛とした中にも安心感

があるような空気をつくれる人のことをいうのだと、みたいなことを

先輩ぶっていったことを思い出した。その女子大をでたばかりの子が、

お茶の先生になれるくらい精進して、一歳の子供を連れてもどってきた。

10年の歳月はすごい。

そろそろ茶道具を集めたいというので、二階でいろいろ品評会。

今かかっている軸は「売茶翁」の「體中玄」の一行もの。

「これどや?」といったら、「高そうですね、いくらですか?」と聞くもで、

30代の上場企業の平社員の年末のボーナスの8掛けくらいじゃないの、と答えた。

「わたしのへそくりで帰るかもなんばん(なんばんは、勝手につけた)」というのがスゴイ。

茶人と茶の先生は違う。昔から「茶人くさい人」というのは、無粋だといわれる。ただの茶の先生はもっとげてもの。

日常茶飯を大事にするのが肝心だと思う。とどのつまりは「人間力」かな。

といいながら、「珈琲塾」と「無茶しぃ」と連ちゃんで教える「坊さんくさい野暮人」がいたりする矛盾。