長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

路地裏のコンシェルジュ

2016-02-18 08:12:23 | Weblog

昨日は休みだけど、味噌作りが5人。

「すみだ珈琲」のすみだくんが先頭打者。もう4回目になるので、

珈琲をドリップするような流れるような動きが自然だ。味噌を作り料理もでき、珈琲

もうまくいれ、いつもにこやかに笑っている。こんな人が一家にひとりいると、

幸せな家族がいっぱいになるに違いない。同じ時間に、ぼくのお茶のお弟子様

のひとりもきた。今年が初めてで、郡上八幡から頂戴した木の樽で味噌作りに挑戦。

彼は、アドマチック天国?でこの街が紹介された時に一位になった。

お店ではなく、「第一位  路地裏の散歩人?」なんかそんなタイトルだった。

それ以来、ぼくは勝手に彼のことを「路地裏のコンシャルジュ」と呼んでいる。

その時、かよちゃんから電話があった。インフルエンザで寝込んでいて、たくみを

少し遊ばせてほしい、とのこと。

ぼくのママチャリでは、二人のりができないので、梅が咲く香取神社などを経由して

迎えにいく。3歳になるたくみにとって、天真庵まで歩いていくのは、テレビの「初めてのお使い」

のようなものかもなんばん。しかもこの世で一番こわいおっちゃんだと思っているのと

歩いていくのは、かなり緊張したに違いない。その前に、作務衣にちゃんちゃんこをはおり、

うなぼーかぶっているおっさんが、セキュリティーのしっかりしたマンションの玄関を無事に

入れるのか?を心配した。はたして、その時間は学校帰りの子供たちや買い物?帰りの

人たちが多く、けったいな大黒様?みたいなんが、3歳のお稚児さんを連れて何しているの?

といった視線を感じた。でもそこから天真庵まで大人の足なら10分程度のところを、子どもと

同じゆっくりと20分以上かけ、しかも路地裏のまたその裏道を教え(なんどか迷った)ながら

散歩できたのは、有意義だった。無事天真庵についた時、ふたりでみかんジュースで乾杯した。

夜は「おんなかっぽれ」。下では5人目さんの味噌作り。そこにまた珍客到来。

今月に能登に移り住むことになったMさん。いよいよ来週引っ越すらしい。

立春朝搾りを土産にいただき、ほぼぶらじるをお返しに入れていると、二階で「かっぽれ」

の軽快な音楽が聴こえてきた。舞踊家の血が騒いだらしく、二階にお連れすると、そのまんま

かっぽれの人になった。こんな自然体できっと新しい街にも溶け込んでいかれるに違いない。

奇人と貴人を兼ね備えたような人だけど、ながい能登の歴史とか風土のコンシェルジュに

なるのではないかしらん。

今日も4人の味噌作り。82人の味噌の折り返しを少しすぎたくらいかな。

明日は「ダメから始める中国語」だ。