長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

お遍路さんみたいなこころの旅

2014-08-14 08:58:35 | Weblog

先週の「かっぽれ」が終わった後に、いつものように車で夜逃げ

するような旅にでる。8日の朝に福岡県のお茶の聖地「星野村」

のお寺で、原田先生が「蓮を生けて、手向け。お茶を献茶するお茶会」をやるというので、

それに間に合うように走った。けど3分遅刻した。

このお茶会は本当は2年前の夏に予定されてたんだけど、大雨で星野村が甚大な被害を被ったために

中止になった。「待つ」というのは、とても大切なことだと痛感。♪松の木ばかりがマツではない。

いろいろな「旬」を待つ、出番を待つ、それまで日々精進する。「松」というコトダマはそんなことを教えてくれる。

ぼくのお茶の弟子の「だいきくん」が、このお茶会の映像を撮ってくれた。忘れがたき刹那刹那を丁寧に

追っていく姿も感動的だった。彼とは岐阜で新茶を積み、お茶会をやり、東京でもしばしばお茶会を催している。

会が終わった後、彼は友達が移り住んだ耶馬渓などを旅し、こちらは実家の宗像経由で、四国のお遍路みたいな

旅をした。寒山拾得の画家・南條先生の家から、からふねや時代の先輩焙煎家の新平師匠のお店に立ち寄り、

徳島の「うずしお食堂」で、地元の雑魚を焼いてもらう朝食を堪能して淡路島経由で本州に戻る。

昔昔、あまたの神さんが淡路島に集まって「この国の行く末」を会議したらしい。

淡路島から本州へ渡ると、実相世界から現象世界に戻るショックみたいなものをいつも感じる。

「死国」なんかもしれないし、「詩国」なんかもしれない。先人たちがお遍路をしてきた「こころ」にふれた。感謝。