そんな本を知り合いがくれた。
ぼくのHPの「文花的なひとりごと」で紹介したけど、天真庵の改装を
手伝ってくれた林くんとけいちゃんが結婚して、子どもが生まれて、和歌山の
串本に移りすんだ。台風のニュースの時によく紹介される和歌山の最南端の町。
そこに「田並劇場」という一世を風靡した建物が風雪に耐えながらも朽ちそうになって
いるのを見かねて、彼らがネットで寄付を呼び掛け、その劇場を生きかえさせようと
している。「いずれは田舎暮らしがしたい」と思っている都会暮らしの若者は4割を
越している。「半農半x」という本の著者も天真庵にこられたことがあるけど、田舎
で農業でなりわいをたてる、というのは最初からはハードルが高いので、Xというリスクヘッジ
があったこうが暮らしやすい。
今朝も愛媛の朝倉で、寒山拾得の絵を書いたり、畑をやったり、ボランティアをしながら元気
に暮らしている南條先生がつくった「すいか」を食べた。彼は85歳。養豚で暮らしていたが、
50を超えたあたりで「絵をかきたい」と思い、縁あって寒山拾得の絵を描き始めた。
若いころ、地元の福岡さんのところへ、農業を教えてもらいにも通ったことがある。
「わら一本の革命」の著者で、自然農法の神様みたいな故・福岡正信さん。
まさにこのスイカは、土を耕さず、農薬をやらず、除草も女装もしない自然農法で無農薬
でつくったスイカ。「土を喰らう」というにぴったりな滋味深い自然の恵みを感じるものだ。
翁が生前語っていたように「土の中には人間が必要とするものが全部含まれている」
のかもしれない。あれこれ、あれこれ、人間がいじくって、ややこしくなった。
秋山兄弟、安藤正楽、福岡正信、南條観山・・・愛媛はおもしろい人がいっぱい。
バリーさんに続けとばかりに「みっかん」というユルキャラも登場。
うちで使っている「もち麦」「黒豆」「裸麦茶」も愛媛産。