長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

漫画家 高瀬斉さん

2009-02-18 06:29:02 | Weblog
今月のDANCYUは日本酒の特集。
日本酒のことになると、必ず高瀬さんが登場する。
彼のブログ「酒縁男友」はとても勉強になるので
ときどきのぞいている。

ぼくの名刺に印刷されたこのイラストは、高瀬さんが
書いてくれたものだ。赤坂であった「日本酒の会」
で、描いてもらったもの。日本酒を飲み、ここちよく
酩酊しているはずなのに、さすがプロだという感じがする。
最近「酒縁」というか、彼の似顔絵を印刷した「酒党」と
よく出会う。酒の神さまが、いたづらをするように。

昨日は書の会。
貞本さんが、少しはやめにきた。
懐から久保さんの鼠志野がはいった巾着「まいぐいのみ」を
出して、「花泉」のぬる燗を飲む。
3合飲んでから書が始まる。ほんとうに豪放磊落な文人趣味な
男だ。彼とはよく大塚の「江戸一」で飲んだ。
「酒縁男友」・・・男優のように、酒場で絵になる人だ。

今日は「かっぽれ」。この日は、厨房をでて、舞台で踊る
ような日。あいかたも元気になったようだし、楽しみだ。
♪あ、かっぽれ かっぽれ・・・!スッチャラ カッチャン チャン!

仕事であれ、趣味であれ、コツコツと積み上げていくしかない。
どうせやるのなら、「好きなこと」をやっていかないとね。
一生は一回きりなんだから・・

スケッチ

2009-02-17 06:54:01 | Weblog
昨日は、昼間に福山からリトルウィングというカフェのオーナーが
遊びにこられた。とても素敵なカフェで、夫婦で自分たちの人生を
楽しく具現化している、といった感じのお店だ。
やはりお店というものは、「顔」とか「思い」とかが伝わってきて五感を喜ばせて
くれないと、おもしろくない。

夕方には目白のカフェのオーナーがこられた。目をつむっても
歩ける「隠れ家」のすぐ近くのお店。やはりガレットもやっているらしい。
今週の休みにいってみることにしよう。
とても素敵な夫婦。おふたりとも還暦をすぎた、ということだが、とても
若々しいのだ。

夜はスケッチ。白菜とかみかんとかを題材にした。
武者小路さんの絵に負けないくらい、みんな個性的で
イキイキした絵になってきた。

今日は「書の会」。
またまたアーティスティックな夜になりそうだ。 感謝。



隠れ家

2009-02-16 06:01:47 | Weblog
池袋の西口に消防署がある。そこの脇の道から入っていくと、
静寂な目白の住宅街になる。ヨネクラボクシングジムに通って
いたころ、ときどき散歩した道。

その道すがらに、小さなカフェがある。時々、陶芸家が陶展のような
茶会のような催しをする。その縁でこのお店にときどきいくようになった。
看板もなければ、お店専用の電話番号もない。
手入れのいいお庭を見ながら玄関を開けると、檜のカウンター
があり、7人ほど座れるようになっている。カウンターの上には、
信楽の「うずくまる」がひとつ。そこに季節の花を投げ入れてある。
最初にいった時、大好きな「わびすけ」がすーっと投げ入れていて、
その向こうに立つ美人の女将と結界のような感じがとてもよかった。
さながら「茶室のような隠れ家」

この店にいくと、いつもぬる燗を頼む。先日は「亀歳」(きれい)
という広島の地酒を燗にしてもらった。
少したっぷり感のある備前徳利に入れて、きれいな女将が
「亀歳」をお酌してくれる。備前の徳利といえば、いわずと
しれた「まだら唐津」のぐいのみがいい。もちろん、
このお店は、「まいぐのみ」を持参するのがマナーなので、
いつもかばんに久保さんの「まだら唐津」を入れていく。

つきだしは、ままけは。これだけで、じゅうぶんな酒肴。
亀とはうらはらに、五臓六腑にうまみ成分が、走りまわって
いく感じがする。

「隠れ家」と称して、やたらと宣伝したり、「秘湯を守る会」
とかいって、目だった看板をかけたりする温泉宿があったり
する。
やはり、人知れず、ただ知ってる人たちの無駄のない縁で繋がって
いるお店というものは、いいものだ。このお店にくると、いつも
「こんな店を持ちたいものだ」と思う。まだまだだ・・

今日は「スケッチの日」
明日が「書の会」
あさっては「かっぽれ」

木曜日は、やはりこのお店にいくとするか。



DANCYU

2009-02-15 06:28:35 | Weblog
今本屋に並んでいる「DANCYU」
が面白い。うちの御用達のすぎうらさんも
紹介されているし、そこであつかっている
マニアックな日本酒が何本も紹介されている。

「酒器」も素敵なお店が紹介されている。
桃居・炎色野・陶彩・・・升さん、久保さん、渡辺愛子ちゃん、
大前さんたちが個展をするギャラリーで、彼らのつくる酒器
が紹介されている。
残念ながら、「ちんこ徳利」は取材にこなかったが、
センスのいい雑誌社の編集の人がきっと、そのうち
紹介してくれるのではなかろうか?

4月10日には、もうひとつの「すぎうらさん」が「日本酒の勉強会」
をやってくれることになった。仮称「お酒の寺小屋」。
まじめに勉強したい塾生を募集中。

今月27日の「ギターのライブ」は、満席御礼となりました。感謝。
今年は、クラシックなコンサートが目白押上になりそうだ。
目白押しともいう。


13日の金曜日

2009-02-14 06:57:35 | Weblog
昨日は前日のお好み焼きパワーがきいたのか、
1日中とても楽しく仕事ができた。

夕方かよちゃん夫婦がコーヒーを飲んでいたら、ワカが
遊びにきた。今週の火曜日まで抗がん治療で入院していた
とは思えないくらいに元気だ。
近為の漬物と、湯島のつる瀬の豆大福とみつばちの小豆アイス
を持ってきてくれた。
昨日は山口の「かねなか」を飲んだ。娑婆に無事生還した喜び
も含めて、とても美味しそうに、飲んでいた。
ぼくは、群林堂の豆大福の右にでるものはない、とずっと
思っていたが、つる瀬のそれは、甲乙つけがたいくらい美味かった。
「酒肴にする豆大福」なら、つる瀬に軍配があがるかもしれない。

途中、ヨッシーが歌手を連れてやってきた。満面笑、というより
幸せなオーラにつつまれている。何かいいことがあったに違いない。
温暖化で、なま暖かい奇妙な13日の金曜日だったけど、朝から晩まで
とても充実した1日だった。

来週は月曜日が「スケッチ」
火曜日が「書の会」
水曜日が「かっぽれ」


お好み焼きパーティー

2009-02-13 06:15:42 | Weblog
昨日は、広島と大阪にいってきた。
正確にいうと、広島と大阪のお好み焼きを堪能した。
歩いて3分くらいのところに、ヨッシー
が住んでいる。彼女はビオラの奏者で、広島出身。
じゃけん、キャベツをてんこ盛りにする「広島風お好みみ焼き」の名人でもある。
ソースはいわずと知れた「おたふくソース」だ。

ヨッシーをこの街に誘ったカヨちゃんも、おなじ文花のマンションに
住んでいる。大阪出身でクラッシックオーボエの達人で、天真庵でライブを
やってくれたこともある。昨年はヨッシーの歓迎会ライブで、ふたり
で、素敵なコラボライブをやってくれた。
そんなふたりが、昨夜は「お好み焼き」のコラボをやってくれた。

音楽家は、たいていうまいもののお店をよく知っているし、うまいものを
自分で作れる人が多い。
それにしても、よその家に招かれて、ただ殿様のように、出てきたものを
食べる、というのは至福の時である。持参した広島の銘酒「富久長」
が、グビブビとのどを通過していった。 感謝






パリの長屋に長屋の街のおっちゃんが・・・

2009-02-12 07:25:04 | Weblog
今朝パリからメール。
長屋君だ。
彼は吉兆で修行をした後、パリへいった。
近所の経師やのおっちゃんが、お店に立ち寄ってくれたらしい。

不思議な縁でパリへいった。
あるとき、池袋の天真庵へ遊びにきていた。
真面目な顔をして、「達磨の高橋さんに蕎麦を習いたい」
とのことだった。そしたら、5分もしないうちに高橋
さんから電話があった。
「蕎麦包丁ができた」という電話だった。「師匠の電話を借りて
なんだけど、隣に、蕎麦打ちをしたい青年がおるんやけど・・」
ということになり、長屋君は広島の達磨に修行にいく。

そして、その縁で今はパリの「YEN」というお店の料理長をしている。
そこは、うちの師匠が指導したお店。
これから天真庵にくる音楽家たちが、パリで仕事をする時に、
彼の料理を堪能するようになるだろう。
縁、とは実に不思議なものだ。 天恩感謝。

紀元祭

2009-02-11 07:00:24 | Weblog
今日は、建国記念日。昔は紀元祭といった。
国の始まりを祝う日。なんだか麻生さんが
トップのこの国は、滅ぼうと青息吐息だけど
「おわりははじまり」だから、これから
新しい国つくりをみんなでやっていく原点になればおめでたい。

昔から、日本人はおめでたい時や、節目節目で「むすび」
を大事にしてきた。ひもを結ぶ。供え物に昆布をむすぶ。
男と女が結ばれて、生まれてきた子供が、「むすこ」とか「むすめ」
という。ごはんを慈悲深くにぎったものを「おむすび」という。

これからは、「むすび」、つまり縁を大切にした人、人と人を
結んで、やさしさみたいなものを広げていく人が活躍する時代
ではなかろうか?

昨日は長年の取引先の友だちが遊びにきた。昨年肺がんを宣告され、
手術をして、今もリハビリ中。
死線を越えてきた人は、どこか達観していて、どことなく慈悲深い
感じがする。
食道ガンと闘っているワカも本日、めでたき日に、無事退院する。



ねんどの日

2009-02-10 06:14:13 | Weblog
昨日はねんどの日。
多士済々の女性(男がひとり)たちが、10人きた。
片付けが終わったとき、おいしい羊羹を食べた。
お昼から何も食べてなかったので、心の毛細血管までしみた。
その男性が、お昼に人形町のあるお茶屋さんで食事をした時に、
そこの女将に「今日の夕方ねんどをしにいくんです」と話たら、
「どこで?」と問われ、「天真庵というとこです」と答えたら
「えぇ~押上げのあの天真庵」ということになり、その羊羹が
「では、これを庵主に届けてください・・」という話になったみたい。

「無駄のない縁」で繋がっている人たち。

人は、「おそくもはやくもなく、ちょうどいいタイミングで
出会うようになっている」のだとつくづく思う。

お昼に「りんたろう君」が蕎麦を手繰りにきた。
最近は、すこしカブイていて、歌舞伎とか着物なんかに
はまっている。もちろん、蕎麦を手繰る前の「そば前」
をやるときは、きまって日本酒を所望する。
昨日は「上喜元の翁」を美味しそうに飲んでいた。
傍らに、これから翁系のお店で修行する若者が座っていた。
りんたろう君がヨーロッパから帰国し、押上げに住み、
一昨年の年末に天真庵にきてから、不思議なことが
いっぱいおきる。大晦日は、カウンターに座った人がみな
音楽家だったり、そのつながりでコンサートをやったり・・
4月1日は、墨田トリフォニーフォールでコンサートだ。

なにを隠そう、ぼくも翁系のお店(達磨 注・高橋さんは翁という
蕎麦屋を東京でつくり、山梨に移転した後、広島に達磨をつくった)
で修行した。

広島達磨を設計した建築家の白井さんが、ぼくの「美意識の師匠」だ。
彼の父は、かの有名な建築家・白井晟一さん。
松涛美術館や芹沢美術館などを設計した人だ。広島の達磨には、
「達磨」という書が掲げれれている。もちろん白井さんの書。
「翁」という超繁盛店を捨て、退路をたって、広島の山の中に
「蕎麦の道場を作ろう」と決心した師匠のこころざしが伝わってくる。
誰も気づかないけど、天真庵の二階に飾ってある「生」も白井さんの
代表的な書。みんな、生きとし生けるものは、息をしている間は生きて
いる。どんなに大変な世の中になっても、生きて生きて生き抜きたいものだ。








ねんどの日

2009-02-09 06:42:03 | Weblog
今日はねんどの日だ。
ねんどは、静かかブーム、というよりすごいブームに
なりそうだ。うちにくる人たちの、はまりかたが尋常でないし、
作品も急激に上達しているように思う。9割が女性というのも
すごい。今は、陶芸家も女性が多くなってきた。

土をこねて、それを器や祭器にしたりしたのが、おそらく人類
が最初に手がけた「ものつくり」の原点だと思う。
縄文時代は稲作というのがなく、男たちは狩をして命をつむいだ。
あの芸術的な縄文土器は、女性たちが作っていたらしい。

世界中が混沌としてきた。男たちもまた立ち上がって、新しい「狩」
をする時代がきているのかも知れない。
チンコ徳利で酒でも飲んで、「男の子、いかに生きるべし」
なんて、熱い議論でもやりましか。