田舎から沈丁花がおくられてきた。
さっそく鉢に植え替えて、お店の前に飾ってみた。
風にのって、沈丁花の香りがすると、「春近し」と幸せな気持ちになるものだ。
ちかごろの子供たちは、金木犀や沈丁花の
香りがすると、「トイレのにおいだ」と勘違い
するらしい。ほんものよりも、芳香剤のニオイ
のほうが、身近なものだから。
いつか、コーヒーの生豆をビンに入れて陳列していたら、
「この白い豆を飲んでみたい」というお客さんがいた。
それを焼いてコーヒー豆にすることを説明した。
昔から「一物一体」といわれてきた。
ひとつのものをぜんぶいただく、と、バランスがいい、
みたいな意味。
わかりやすきいえば、魚を切り身で買って食べるより、
めざしみたいに、一匹を頭からまるかじりしたほうがいい
ようなものだ。街の魚屋さんがなくなって、スーパーの
切り身しか見たことない子供たちは、魚は切り身で海
の中を泳いでいる、と思っている子もたくさんいるのでは
なかろうか?
大量生産して薄利多売な商売が主流だったけど、これからは、
ひとつひとつのものを、お客さんといっしょに作り上げて
いくような時代になっていくのではないかと思う。
「個」の時代。それぞれ自分をじっくり見つめて、磨きあげていく時代。
「心見つめて歩く」人、やさしさを広げていける人が活躍する時代。
沈丁花の香りが心に滲みる。
さっそく鉢に植え替えて、お店の前に飾ってみた。
風にのって、沈丁花の香りがすると、「春近し」と幸せな気持ちになるものだ。
ちかごろの子供たちは、金木犀や沈丁花の
香りがすると、「トイレのにおいだ」と勘違い
するらしい。ほんものよりも、芳香剤のニオイ
のほうが、身近なものだから。
いつか、コーヒーの生豆をビンに入れて陳列していたら、
「この白い豆を飲んでみたい」というお客さんがいた。
それを焼いてコーヒー豆にすることを説明した。
昔から「一物一体」といわれてきた。
ひとつのものをぜんぶいただく、と、バランスがいい、
みたいな意味。
わかりやすきいえば、魚を切り身で買って食べるより、
めざしみたいに、一匹を頭からまるかじりしたほうがいい
ようなものだ。街の魚屋さんがなくなって、スーパーの
切り身しか見たことない子供たちは、魚は切り身で海
の中を泳いでいる、と思っている子もたくさんいるのでは
なかろうか?
大量生産して薄利多売な商売が主流だったけど、これからは、
ひとつひとつのものを、お客さんといっしょに作り上げて
いくような時代になっていくのではないかと思う。
「個」の時代。それぞれ自分をじっくり見つめて、磨きあげていく時代。
「心見つめて歩く」人、やさしさを広げていける人が活躍する時代。
沈丁花の香りが心に滲みる。