長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

隠れ家

2009-02-16 06:01:47 | Weblog
池袋の西口に消防署がある。そこの脇の道から入っていくと、
静寂な目白の住宅街になる。ヨネクラボクシングジムに通って
いたころ、ときどき散歩した道。

その道すがらに、小さなカフェがある。時々、陶芸家が陶展のような
茶会のような催しをする。その縁でこのお店にときどきいくようになった。
看板もなければ、お店専用の電話番号もない。
手入れのいいお庭を見ながら玄関を開けると、檜のカウンター
があり、7人ほど座れるようになっている。カウンターの上には、
信楽の「うずくまる」がひとつ。そこに季節の花を投げ入れてある。
最初にいった時、大好きな「わびすけ」がすーっと投げ入れていて、
その向こうに立つ美人の女将と結界のような感じがとてもよかった。
さながら「茶室のような隠れ家」

この店にいくと、いつもぬる燗を頼む。先日は「亀歳」(きれい)
という広島の地酒を燗にしてもらった。
少したっぷり感のある備前徳利に入れて、きれいな女将が
「亀歳」をお酌してくれる。備前の徳利といえば、いわずと
しれた「まだら唐津」のぐいのみがいい。もちろん、
このお店は、「まいぐのみ」を持参するのがマナーなので、
いつもかばんに久保さんの「まだら唐津」を入れていく。

つきだしは、ままけは。これだけで、じゅうぶんな酒肴。
亀とはうらはらに、五臓六腑にうまみ成分が、走りまわって
いく感じがする。

「隠れ家」と称して、やたらと宣伝したり、「秘湯を守る会」
とかいって、目だった看板をかけたりする温泉宿があったり
する。
やはり、人知れず、ただ知ってる人たちの無駄のない縁で繋がって
いるお店というものは、いいものだ。このお店にくると、いつも
「こんな店を持ちたいものだ」と思う。まだまだだ・・

今日は「スケッチの日」
明日が「書の会」
あさっては「かっぽれ」

木曜日は、やはりこのお店にいくとするか。