東北地方に、「蕎麦かっけ」というのがある。
そばの「かけら」みたいな意味らしい。鍋に畑でとれた大根や人参を
投げ入れ、木綿豆腐も投げ入れ、そこにおでんのこんにゃくみたいに、
▽にきったそば(薄さは2・3mmm)を投げ入れ、手前味噌につけて食べる。
2年くらい前に、なぜだか佐賀の山奥の蕎麦屋で食べた。
昨日は珈琲塾のお弟子様に四国の山奥の素敵な宿を教えてもらった。
一度元気が生まれたてのころ、いっしょにいったことがある。実をいうと、
そこの郷土料理が「そばの実雑炊」で、それから頻繁に作る様になり、コンサート
などの時の定番メニューになった。そんなことを思い出しながら「蕎麦かっけ」という東北
の郷土料理をつくるタイミングをはかっている。昨日の夜の「無茶しぃの会」には、
お弟子様のひとりが、無農薬の大根と、どろどろの泥つきねぎをもってきてくれた。
「やるっきゃない」というタイミングである。今日は「ダメ中」。人数が多すぎると、鍋を囲むのが
容易ではないが、一応用意してみるとしよう。
「蕎麦かっけ」。かっけの予防にはならないが、蕎麦のルチンは血管を柔軟にし、それによって
血圧の上昇をおさえてくれる。もちろん脳出血あたりの予防になるのは、昔から日本の常識だ。
明日は、今年から新しい企画「エステ」がはじまる。やってくれるゆみちゃんが昨日岐阜から
上京して、いろんな準備をし、「無茶しぃの会」にも参加してくれた。本日の「ダメ中」のまいこ先生
も岐阜出身で、わざわざ毎月きてもらい、ムーチをふりふりチーパッパ、チーチーパッパ・・・と
中国語を教えてくれる。昨年インド音楽をやってくれた先生や、ときどき上京するときに
蕎麦を手繰りにこられるヨガのじいちゃん先生も中津川あたりの山奥に住んでおられる。
陶芸家の友達もあまた岐阜にはいるし、「ながや」のながや君や、田並劇場を再興しようと
している林くんも岐阜。
そろそろ「味噌つくり」の締めきりになる。お茶のお弟子さまで、春日茶を守る会をやっているだいき
君も岐阜。先日、郡上の老舗で使われていた「味噌桶」をおすそわけしてもらった。
まわりに絶滅危惧種みたいなものが多くあるけど、誰かが、それがおもしろい、楽しい、大事や、
とか思うと、炭火の種みたいに、そこからまた静かにくすぶってきたり、あたたかい炭火になって、
人のこころに優美に伝わっていく。そんなところに「ゆたかさ」が潜んでいるかもなんばん。
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