長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

犬屋敷に幽霊がでた・・

2012-06-24 08:40:40 | Weblog
天真庵の照明を担当してくれた「たけちゃん」と、bunkanの「なつきくん」
が共同で、古い家を改装して、「犬屋敷」なるサロン?を完成させた。
今日のお昼に「お披露目会」をやる。土日は、しょんべんにいけないくらい忙しいので、
一升瓶をぶらさげていった。「夢かなう」の吟醸酒。味もいいけど、名前がいい。

犬屋敷の家主は、鳥取り名人だった人。今は天上界にいらっしゃる。色とりどりの鳥の剥製や、目白籠、山雀(やまがら)籠
などが、あった。最初にその屋敷に入った時は、鳥たちの声、聞こえてはいけない声が聞こえてきた。
屋上にはハト小屋もあった。伝書鳩も飼っていたらしい。
改装を始めて、いろいろな人が訪れ、珈琲で清められ、音楽も聴かせたりしていくうちに、不思議だけど、
霊気というか冷気というか、そんなものがだいぶ薄れてきた。今日は酒がいっぱい集まるだろうから、本格的に
清められると思う。

目白籠をひとつもらったので、カウンターの中のダムエターのところに飾った。2007年の春から、5年ちょっとの間、
ほぼ毎日、この天真庵の中に「籠の鳥」よろしく、居つづけるので、まるで自分の家みたいに思えてくる。
小さいころ近所に鳥屋(とりや)があった。幼稚園にいくまでは、毎日が暇なので、よくそこにいって遊んだ。
酒好きで腹が丸々太ったじいちゃんは、鳥かごを作ったり、とりもち(今は禁止)をつくったり、とってきた目白に
菜っ葉や魚のほしたものを摺って「餌つけ」などをやっていた。夕方になると、九州なのに「目白オタク」が、遊び
にきて、鳥自慢をしながら、酒を酌み交わしていた。男たちは飲んでしょんべんがしたくなると、お店の外で
タチションをしていた。それがまだ許された時代。「酒飲みは、小便の時間が長い」という勉強や、目白の産地、
えさ入れは、九谷焼や有田の花やいだものを好んだ。緑色の目白が、白い竹の中で、左右に自在にはねる。そこに
辰砂みたいなちょこが、ちょこんとおいてある。子供ながらに「美しい」と思った。ぼくの骨董病は、このころ
発症したに違いない、と時々思う。

いや、いけない、お店にいかなくては・・・
昨日は5時から打った蕎麦が、12時開店後、一時間半で完売した。
半年間、スパーリングやランニングやキントレをして、リングにのぼったボクサー
が、1ラウンドでKO負けするような感じ?
おかげで、それ以降にくるお客さんの半分以上が、踵をかえして帰っていった。
今日も天気がいいので、長いラウンドではなくKO負けしそうだ。でも、老体に鞭うって
リングへいかなくては・・・

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2 コメント

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こんなメロディーが (ヒガ3)
2012-06-24 13:33:01
★天真庵さんへ

日記を読んでいる内に、なぜかアリスの『チャンピオン』が聞こえて来ました。

> でも、老体に鞭うってリングへいかなくては・・・
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Unknown (天真)
2012-06-25 07:35:50
同じ世代の男の性(さが)ですね・笑
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