長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

納涼!裏ほっとコンサート~素朴なクラリネット

2012-08-03 08:18:14 | Weblog
やまねさんが企画してくれる「MUSICA LIBERA TOKYO」も13回目になった。
タイトルが「納涼!裏ほっとコンサート~素朴なクラリネット」。
テレビのN響アワーにいつも並んでいる2人と、時々いっしょに並ぶ3人
が、天真庵のピアノの前に並んで、ジャック=ジュール・ブーフィウのクラリネットトリオ
を皮きりに、いろいろなクラリネットのまんだら世界を奏でてくれた。
盆と正月とゴールデンウィークがいっしょにきたくらい、華やかで楽しいコンサートだった。
N響の主席クラリネット奏者の伊藤圭さんと、山根さんの大型プレーヤーに挟まれながら、
天真庵デビューの若い西川智也さんの威風堂々として演奏も印象的だった。

天真庵の玄関から入ると、左側に古いミルが置いてある。そのテーブルは、カウンターを
いただいた居酒屋の二階にあったブラザーの足踏みミシン。それを赤く塗って、ロンドンの
銀行を解体した時にでた古材をテーブルにしてつくったものだ。ミシンの椅子もおいてあって、
「特別なおひとりさま席」(しかもスカイツリーが見える)にしてあるのだけど、まだ
誰も座った人がいない。昨日のコンンサートは、15人満席なところ19人もお客さんがきたので、そのテーブルを
初めて使った。寄席ではないけど、みんなが膝を寄せ合って、同じ空間で音楽を楽しむというのも、運命共同体
みたいでいい。タイタニックの上で、いよいよこれから沈む、ということになっても悔いがないくらい、昨日の
コンサートは素敵なクラリネットだった。

クラリネットの山根さんと、ジャズピアニストの大石学さんと、ジャズの歌姫・国貞雅子さんの
音楽の先生がいっしょというのもすごい。その三人が無駄のない縁で天真庵で、結ばれるという縁
もすごい。邂逅とは、まことに妙なものだ。

今日は「ねんどの会」
小学生から大人まで、大家族みたいにピーチクパーチクしながら楽しむ日。
縄文時代から、日本人は土をこねながら器をつくったり、祭器をつくったりして
生きてきた。縄文時代は狩猟を男たちがしながら命を紡いでいたので、土器を
作ったのは女性だというのが定説。土をこねる、蕎麦粉をこねる・・・
女性たちががんばってきた分野。
弥生時代になりお米の栽培が始まり、貧富の差ができるようになって、土器が
白くてシンプルな形になった。最近は、どこのお店にいっても「白い器」
が多い。格差社会の象徴かも知れない。国の始まりも泥を混ぜながら始まったと
神話にあるように、土をこねたり、耕したりしながら、懐かしい未来を開拓して
いかないといけない時代がきているように思う今日このごろ。

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