十間橋通りに、不思議な骨董屋さんがある。
ときどき、おもしろいものがあり、買わせてもらっている。
いつもにこにこ笑っているその主人が、時々「社長!」と
声をあげることがある。その時は、掛け軸や茶器など、かなり
いいものが入った時で、普通は「っちわ」とか「暑いね」とかいった
なんてことない普通の挨拶だ。先日のぞいてみると、蓋付きの茶碗
があったので、5客買った。さっそくお店で、煎茶をフライパンで煎り、
お湯を沸かして、急須に茶葉といっしょにいれ、その茶碗に注ぎ、蓋を
して二階にもっていき、ひとつは、藤森桂谷さんの軸に献茶をし、ゆっくり
自分の分の蓋をあけた。蓋の中で蒸され、熟成された茶の香りと、煎った番茶
の土味のような滋味が秋を彷彿させる。こんなめんどうな茶を家庭で入れなく
なっているけど、煎り番茶というのは血糖値などの調整を薬以上にやってくれるし、
「どれがまとも」なのかさっぱりわからない昨今の心のイライラなどを調整してくれる。
そばやの「花巻き」と、煎り番茶には、「蓋付き」がいい。
今月13日(火)から久保忠廣陶展が青山の「炎色野」である。秋は酒が美味い季節。
「根来の折敷」にのせて、とはいわないけれど、せめて何かの折敷(おしき、いいます)に、
気にいった作家の徳利、できたら無釉の備前あたりがあればいい。に、ぐいのみ、
できたら、唐津なんかいい。ぜったいいいのは、斑唐津。それだけあれば、酒はなんでもいい。
でも、できたら、地酒がいい。全国どこいっても飲める地酒より、住んでいる近くの地酒がいい。
昨日は、近くの春慶寺で「柚子胡椒の作り方教室」があった。いく予定にしていたら、銀座の骨董屋
から電話があり、「おもしろい涼炉が入った」と電話があったので、そちらにいく。帰ってきたら、かみさん
が、つくりたての柚子胡椒を持ち帰った。味噌作り教室は100人を越える勢いだけど、希望者がいたら
「柚子胡椒教室」もいいかもなんばん。日本人が古くから保存食にしてきた「味噌」「醤油」「柚子胡椒」「梅干し」
など、やってみたらどれも「さすが」と思いしらされ、買ってくるものとは別ものになるのがうれしい。
今日は「ねんどの会」 昨日つくった柚子胡椒で何か一品つくろうか、など考えてみたけど、まだ中学生のみくちゃん
がからいもんが苦手なので、彼女にあわせて、卵料理とか野菜料理をつくるとしよう。
19時から。しばらく女子ばっかりだけど、男子で「こねたいまん」がいたら熱烈歓迎。
10月もすばらしいライブがふたつある。
7日(水) Cocolo‘ne らいぶ
演奏:水谷美月(ヴォーカル・ヴァイオリン)・塙 一郎(ギター・ヴァオーカル)・鈴木豪志(ヴォーカル・パーカッション・フルート)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)
31日(土) スタンダードジャズ演奏:赤須翔(ギター)・篠原完治(トランペット)19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き) |
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