長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

JAZZ十間橋が、「あの街天国」で紹介されるらしい!

2010-10-28 08:54:20 | Weblog
こんどの日曜、10月31日は、いよいよ「JAZZ十間橋」が開催される。

この街に初めてきたのが、2006年のとある夏の暑い日だった。
「押上」駅から、うらぶれた商店街を通り、京島にある長屋に移り住んだ
陶芸家の升たかさんを訪ねた。古色蒼然とした長屋のたたずまい
や、そこに「豆腐屋」とか、「お好み焼き」などと手書きの看板を見た瞬間、
ドキドキして不整脈になったのを、昨日のことのように鮮明に覚えている。

そして、升さんが「うまいカレーを食べにいこう」といって、連れて
いってもらったのが、spice cafeだった。
帰りに、今回当日券を販売してくれる黒崎竹信堂さんの前で
「この家の主人は、国宝みたいに親切な人だ」と教えてくれた。
そして、何軒かいったところに、6台の自動販売機に隠れた古い
長屋があった。(何日か前の夜の天真庵の写真には、あだ自動販売機が映っている)陶芸家と2人で、自動販売機のところから、中を覗いた
けど、ゴミ置場みたいな感じだった。でも窓の木枠や、二階の窓の感じが
なかなか品があって、「これは、上海の租界時代のカフェができるな」
とか、「看板はここにおこう」とか、「屋根は緑にしよう」とか、
勝手に、イメージが、グルグルふたりの頭の中を駆け巡っていった。
そして、国宝みたいな黒崎さんの口聞きで、この不思議な物件と契約して、
天真庵が結ばれることになった。


若い芸術家たちの力を借りて、2007年の4月1日にオープンすることになった。それから、文人のような芸術家や音楽家が、集まってくるようになり、一周年記念にワカがお祝いにジャズピアニストの荒武さんのライブをやってくれ、それをきっかけに近所の方に、カイザーのピアノをいただき、またそれに引き寄せられるように、クラシックのピアニストや、JAZZマンたちが、やってくるようになり、さながら「ライブハウス」のような感じになってきた。同時並行で、「寺子屋」みたいな勉強会が増えていくことになる。

そして、オーボエの渡辺佳代ちゃんが、最初は「チーズケーキとコーヒーと
バロック音楽」をやってくれ、それが「墨田ぶらり下町音楽祭」に発展し、
天真庵とspice cafeと、黒崎竹信堂さんで、春に、クラシック音楽の祭り
が開催された。そして、今回は、竹信堂さんがコンシェルジュになってくれ、
「JAZZ十間橋」が開催されることになった。みんな自然な流れで、
作為がないのがいい。こんな自然発生的な町おこしなら、どこでも誰でも
同志があつまればきっとできると思う。日本中が「元気な街」になるはずだ。

昨日はテレビの正月番組(来年の1月1日の夜放映の番組)の取材があった。
先週のブログでも少し書いたけど、テレビ東京の人気番組で、
「あの街天国?」そんな名前の番組に、spice cafeといっしょにでることに
なった。31日の「JAZZ 十間橋」の時にも、取材がくるらしい。

「風土」とはよくいったものだ。昔からその土地にいる人(土)と、
風のようにやってくる旅人(風)が、長い時間をかけて、風土という
文化を形成していく。そんな悠久な時間の自然の流れと、
JAZZやクラシック音楽の調べ、みたいなものを、いっしょに楽しんで
いただけたら、こんに素敵なことはない。
この街は「文花1丁目」。元気な街。蔦のからまる古いアパートを改装したspice cafeと、古色蒼然とした長屋を改装した天真庵があって、時々カレーの香りや、
珈琲の焙煎の香りといっしょに、クラシックやJAZZの生音が聴こえてくる。

31日(日)の「JAZZ十間橋」
当日券もまだまだあるので、友だちでも恋人でもあかの他人でも誘って
遊びにきてほしい。
そして、「こころに着火」するような1日を過ごしてもらえたら、こんなにうれしいことはない。感謝。

今日は、休み。いろいろお祭りの準備に忙しい日。
夕方は、表参道にお茶のお稽古にいき、夜は、サントリーホールにベートーヴェンを聴きにいく。

明日は、「ねんどの日」
こねるのまいかさんが、笑顔でやってくる日。
天真爛漫な小学生や、いつまでも子どもみたいな気持ちいい人たちがやってくる日。





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