長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

バッハを聴きながらワインを飲む会

2010-10-22 07:35:09 | Weblog
今朝の「朝日新聞」に、「JAZZ十間橋」の記事が
大きくとりあげられた。「川の手」という欄。

昨日はおやすみだった。
いつものように、午前中は、焙煎。
エルサドバドルのいい豆が入ったので、ガラガラと
焙煎をしていたら、表に人がたっていた。目があったけど、
焙煎中は、手がはなせられないので、しかとして、20分
ほどして、焼きあがって、外にギンピを捨てにいこうとしたら、
まだたっていた。ぽつりと、「JAZZ十間橋のチケット3枚ください」
といわれた。さきほどは、「焙煎中に何事だ・・」とシカと、ムクとしていたのに、
相手の女性が「天使」に変る。人のこころとは、まことに不思議なものだ。

次に、デカマラもといガテマラを焙煎していたら、近所に住む自称・
女好きのオカマのMくんが、やってきて、奈良の金峯山寺(きんぷさんじ)
の金剛藏王権像の特別ご開帳(9月1日から12月9日まで)のパンフと
ぼくの大好きな料理研究家の本を持ってやってきた。
Mくんは、毎日コンビニでアルバイトをしながら、貯まったお金を舞踏家などの
イベントに使う、という、貧乏だけど清貧な人で、天真庵で花をやるように
なったきっかけをつくってくれた恩人だ。15年やっていて、1回しか参加して
いないけど、論語の会のメンバーでもある。

さっそく「昼めし食おう」と誘うと、「玉ノ井(旧・花町)に、舞踏つながり
の先輩がやっているイタメシヤがある」というので、そぼ降る雨の中を、
よもやま話をしながら、玉ノ井をめざす。界隈に「鳩の町」という旧花街もあり、
昔の面影はうすくなってきたが、こんな雨降る日に、波動をいにしえの時に
あわせてみたら、長屋の二階から女郎さんたちの艶冶な着物姿などが浮かんで
くる。そんな残り香が残る住宅街の一角に不思議なイタリアンのお店「カトリカ」
がある。引き戸を開けると、カウンターの中に、舞踏家の「田中眠」まがいの
ハンサムな店主がたっていた。「飲物はいつもので」といって、でてきたのが
「バナナジュース」だった。男(オカマ?)しかも、下戸と昼間からイタリアン
というのは、これまた初めてだけど、貴重な体験だ。生ハムとイチジクのサラダとか
野菜サラダなどを酒肴に、こちらは白ワインを飲んだ。牡蠣のピザとワインは、まことにピッタリな相性だった。ワインがグビグビいける。「カトリカ」・・・少し
入り組んだ路地を迷いながら、辿りついたら、こんなにいい「下町のイタリアン」
はない。

今日は「クラシックコンサート」。オーボエの渡辺佳代子、ヴィオリン 廣海史帆、
ピアノ 山縣万里さんたちが、バッハのシンフォニア「我が片足は墓にあり」や、
カンタータ第147番よりコラール「主よ人の望みの喜びよ」などを演奏してくれる。
ワインの文化は、ヨーロッパの音楽や芸術などと結びついて、長い年月をかけできあがってきた飲物だ。生のバロック音楽を、気のおけない仲間たちと聴きながらワインを
飲む。こんな至福な時はない。明日・明後日は「染めもん展」。
今日はヨーロッパ。明日明後日は京都どす。

31日(日)は、いよいよ「JAZZ十間橋」チケットは、天真庵でも
spice cafeでも発売している。1日楽しめて、3000円。(ワンドリンクor500円の
食事券つき)

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