昨日は「ダメ中」だった。もうかれこれ7年か8年やっている。
日本で中国語を勉強するのは、大変むづかしいことだけど、先生の忍耐力
と生徒の天然でおおらかな性格とかお互いの波動があったりしてるんやろか、
月に一度家族が集まって、方言まるだしで談論風発している雰囲気を醸し出す。
昨日はちょっと人数が多かったけど、朝、▽にそばを切って、「蕎麦かっけ」モード
になっていたので、蕎麦をゆがく大きな寸胴に、大根、こんにゃく、椎茸、人参など
を入れ、そこで▽の蕎麦かっけをさっと湯どおしして、醤油や酒や塩でいい塩梅に
つゆをつくり、みんなで囲んで鍋をつついた。炭火と石油ストーブと家族の団欒の「みつどもえ」
のあたたかさが、こころに染みる。
青森では、味噌に酒と砂糖、生のにんにくをすって「手前味噌」をつくり、それに鍋の身を入れて
食べるらしい。長野の山奥のそばやのおばあちゃんに、「やたら」という郷土料理を習ったり、
秩父の山の中の蕎麦屋の女将に、くるみ味噌の作り方を習った。その土地土地に根付いた
「おふくろの味」というものは、いいもんだ。
昨日はまいこ先生の故郷の美濃賀茂のにごり酒でしめた。
「身土不二」(しんどふじ)、その土地で生まれた体に、その土地でできた成果物を
食べる。大地の恵みと混然一体になる。みんなおなじ命。縁あって大きな砂漠のような
東京で出会って、鍋の中の身のように、いろいろな個性と役割をもった人たちと出会い、
切磋琢磨し、お互いに楽しんだり、共に育っていき、人間力という隠し味をきかせながら、
おいしい鍋ができあがっていく。料理というのは、まさに天地自然の理(ことわり)かもなんばん。
おいしいものを食べる、のではなく、「おいしく食べる」にかぎる。
おいしく食べるコツは、いい友達といっしょに食べるのが一番。いい友達をつくるコツは、
自分がまずいい友達になることかだ。
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