長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

白玉の歯にしみとおる 秋の夜の 酒は静かに 飲むべかりけり

2014-09-29 07:26:53 | Weblog

酒が美味い季節になった。気候もいいし、魚や野菜や果物が美味い。

「こんな日がずっと続けばいいのに」という「年に10日くらいしかない、いい日」が続く。

昨日は開店から16時まで「てんてこ」で、国貞雅子の新しいCD「M」を、ずっと聴いていた。

音楽は「生」(ライブ)のほうが圧倒的にいいけど、圧倒的にいい音楽とは、何度CDを

聴いてもあきないものだ。Mをアレンジしたジャズピアニストの大石学さんのCDは

春夏秋冬いつ聴いてもいい。器と似ている。ヒャッキンや中国あたりで大量生産した

「せともの」というより「にせもの」に近いものは、一度使ったらあきる。

100円で買ったものが、100円(一回)。ぼくが愛用している酒器は、久保さんの

ものばかりだけど、ぐいのみが1万円として、1年で計算しても、100円(一回)はいかないし、

10年使っても、「育つ」というか「古色がつく」というか「美人になる」というか、ますますいい器

になって、それに注がれる酒も、その酒を飲む人も、ますます幸せになっていく。

昨日は、そばの名店の店主Hくんが金継ぎ教室にこられた。彼も久保さんのファンで、志野の向附

を愛用してくれていて、それに蕎麦がのったものが雑誌に掲載されていた。ゆうかどうか迷った

けど、「使い方がまちがっとるよ」という、余計なことをいった。余計のついでに、昨日買ったという

自慢の酒器に、「○×▽」と余計なことを言った。反省しながら、久保さんの「火襷(ひだすき)」の徳利に

ぬる燗をして、愛用の斑唐津で独灼。いい器で飲むと、おかずなしで3合は

いける。「いい過ぎた。酒は静かに飲むべかりけり」だ。国定のメロウなジャズが秋の夜にしみる。

明日は秋の臨時休業。久保さんのアトリエに打ち合わせにいき、木曾の匠の般若くんちに

二人目の娘を見にいってくる。

演奏:Nobie (ヴォーカル)・片倉真由子(ピアノ)・太田朱美(フルート)

19時開場 19時半開演¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

 

18日(土) 長屋でシャズ蕎麦

演奏:Tomoko Miwa(ヴォーカル)・ART HIRAHARA(キーボード)

19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲 付き)

 

24日(金) 秋の夜長にしっくり染みるジャズLUNA

演奏:luna(ヴォーカル)・湯田大道(ギター)

19時開場 19時半開演¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

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