酒が美味い季節になった。気候もいいし、魚や野菜や果物が美味い。
「こんな日がずっと続けばいいのに」という「年に10日くらいしかない、いい日」が続く。
昨日は開店から16時まで「てんてこ」で、国貞雅子の新しいCD「M」を、ずっと聴いていた。
音楽は「生」(ライブ)のほうが圧倒的にいいけど、圧倒的にいい音楽とは、何度CDを
聴いてもあきないものだ。Mをアレンジしたジャズピアニストの大石学さんのCDは
春夏秋冬いつ聴いてもいい。器と似ている。ヒャッキンや中国あたりで大量生産した
「せともの」というより「にせもの」に近いものは、一度使ったらあきる。
100円で買ったものが、100円(一回)。ぼくが愛用している酒器は、久保さんの
ものばかりだけど、ぐいのみが1万円として、1年で計算しても、100円(一回)はいかないし、
10年使っても、「育つ」というか「古色がつく」というか「美人になる」というか、ますますいい器
になって、それに注がれる酒も、その酒を飲む人も、ますます幸せになっていく。
昨日は、そばの名店の店主Hくんが金継ぎ教室にこられた。彼も久保さんのファンで、志野の向附
を愛用してくれていて、それに蕎麦がのったものが雑誌に掲載されていた。ゆうかどうか迷った
けど、「使い方がまちがっとるよ」という、余計なことをいった。余計のついでに、昨日買ったという
自慢の酒器に、「○×▽」と余計なことを言った。反省しながら、久保さんの「火襷(ひだすき)」の徳利に
ぬる燗をして、愛用の斑唐津で独灼。いい器で飲むと、おかずなしで3合は
いける。「いい過ぎた。酒は静かに飲むべかりけり」だ。国定のメロウなジャズが秋の夜にしみる。
明日は秋の臨時休業。久保さんのアトリエに打ち合わせにいき、木曾の匠の般若くんちに
二人目の娘を見にいってくる。
演奏:Nobie (ヴォーカル)・片倉真由子(ピアノ)・太田朱美(フルート)
19時開場 19時半開演¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)
18日(土) 長屋でシャズ蕎麦演奏:Tomoko Miwa(ヴォーカル)・ART HIRAHARA(キーボード)19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲 付き) |
24日(金) 秋の夜長にしっくり染みるジャズLUNA演奏:luna(ヴォーカル)・湯田大道(ギター)19時開場 19時半開演¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き) |
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