若いころ、そんな文句をどこかの本で読み、開通したばかりの新幹線にのって京都の
大学にいった。昼寝をする暇もないくらい、忙しい学生時代だったけど、学校の勉強
以上に人生勉強ができた。東京にきて、ギャラリーやお茶を始めることになり、また京都
にいく機会が増え、そのギャラリーのきっかけを作ってくれた南條先生が、野村美術館で
毎年個展をやっていたので、縁がますますひろがっていった。
今回は、野村で太田垣蓮月の展覧会があり、そこから歩いて10分の岡崎にある
「好日居」でお茶会をやれるという無駄のない縁をいただき、縁ある人たちと素敵な
お茶会を無事やりとげることができた。野村美術館の玄関横にある疏水にそって下って
いく。横に生垣があって、その中に野村さんの別荘「碧雲荘」がある。玄関には、南條
先生の寒山拾得の大きな絵が飾ってある。そこらあたりは、別荘地で、庭治といわれた
小川治兵衛の作った庭がたくさんある。碧雲荘の庭も彼の作。その界隈の庭から垣間見られる
桜が、ぼくは日本一だと勝手に思っている。今回はちょうど満開の季節と重なり、ひさしぶりに
京の桜を満喫した。お茶会で使ってもらった蓮月急須や蓮月茶碗もひさしぶりの里帰り
にご満悦な様子。けさ水で洗って、陰干しをしてあげたら、「おもろかった」といっているようだった。
今日から通常営業。
7日(月)は「長屋で女史会」
源氏物語のこともこの会でいづれ触れると思うけど、帰りに立ち寄った所縁の「石山寺」の
桜もとても素敵だった。東京で学問より、ときどき京都に昼寝しにいったりするのも、日本人の
原点さがさしにはいい加茂川。
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