長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

住む

2009-06-25 08:30:33 | Weblog
そんな名前の雑誌を時々買ったりする。
先月は「日常茶飯」という特集だった。
本屋で立ち読みしていたら、中にかっこいい外人が
宝瓶(ほうひん)で玉露を入れているページがあった。
写真の構図やお菓子の写真はいまいちだったけど、そのページ
が気に入ったので買った。

また違ったページに茶道具が紹介されていて、その中に
樺細工の茶入れがあり、銀座の松屋で売られていると
あったので、昨日はまよわず銀座へ。
そして松屋に入るころになって、「あの骨董や」
のことが気にかかった。
そして、やはりその奇人の骨董や、ほとんどあいてなくて、
玄関のブザーも接触が悪く、いればラッキーな骨董やに
いった。

ラッキーに主人はおられて、45度の急な階段をあがり、
古色蒼然とした布張りのソファに腰を下ろして、
四方山話をしながら、井上春峰の染付け茶碗で、宇治茶を
ごちそうになった。
この主人は、主従(人生で何が大切で、なにがどうでもいいか)がしっかりとしている。
東大を出て、高級官僚の道を歩まれていたけど、そんな
道を捨てて、野に下って、骨董やになった。
「大学」とか「職業」とか「財産」とかそんな見栄とは、
対岸を生きてきた。だから、この店に飾ってある「書」
は、「人間らしく生きてきた文人」たちの人生があふれていて、
そこに座っているだけで、清らかな風がふいてくるようだ。

天真庵の二階には、エアコンがついていない。ので
これからは暑い。でもそんな中にあっても、飾っている書が
「清風」をおくってくれるのだ。
「主従」をしっかりきめると、ブレないし、小さいことに悩まなくなる。
悩んだり、苦しんだりするのは、自分がまだ半端な証拠かもね。



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2 コメント

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Unknown (うなたろう)
2009-06-25 20:58:00
夏来から名前を改名しましたのでヨロシクです(笑)

何が大事であるかを見極め、ぶれない人間になりたいです。

ブログ読んでて、今の悩みを断ち切る事が出来ました。
ありがとうございました。
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Unknown (天真)
2009-06-26 06:12:36
夏が来る前に、うなぎを食べて
夏ばて防止?

うなたろうさんらしく、美しく生きてください。
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