長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

石葉

2009-12-25 08:01:10 | Weblog
いしば、ではない、せきようという。
湯河原にある人気のある旅館。
ここの旅館の方が、毎月一度の「お花の会」
にこられている縁で、原田先生の「青竹教室」
を行うようになった。
正月といえば、松竹梅だけど、とりわけ竹というのが
いけにくい。つまり水があがりにくい植物なのだ。

さっそく大広間で、早朝に竹林で切ってきた竹を
生ける講習が始まった。ここの間にあるテーブルと椅子
を、般若君がつくった、というのも、無駄のない縁で
根っこが繋がっている、と痛感した。

竹というのは、まっすぐ天に向かって伸びていくのと、
節々があって、成長していく姿に、古来より日本人は、
生きる手本、みたいにしてきたふしがある。
「青竹を割ったような正確」、なんていうのが典型である。

井筒くばり、という青竹を井形に組んだものを土台にする。
いけばなも、人生も、この「土台」がしっかりしないと、
はじまらない。

いろいろなことを、今回は学ばしていただいた。
講習の後は、夕食。舞台に、青竹の生けたものが、ろうそくの灯
に照らされて、幽玄な感じの中で、地でとれた魚や野菜の懐石が
、選りすぐれた器に並んででてきた。「開運」のぬる燗を、
薄手の備前のぐいのみで飲みながら楽しんだ。

翌朝、朝風呂から帰ってきたら、部屋の窓の前の木に、しじゅうからや
ヤマガラが遊びにきていた。山猿も庭に遊びにくる。
なかなか野趣満天な湯河原の石葉。
「またいきたくなーる」というエキスが、あちらこちらにちりばめられて
いる、そんな温泉だった。



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