長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

脇息って、何?

2014-11-24 07:53:09 | Weblog

昨日は世界にひとりしかいない女性幇間(ほうかん)の悠玄亭玉さん、「たまちゃん」

の「お座敷遊び講座」だった。

お座敷遊びといえば「野球拳」、というのはテレビの見すぎ。やはり「こんぴらふねくね」

です。浅草や向島の料亭の、いいとこへいくと、座敷に脇息というのが置いてある。

時代劇なんかで殿様が肘をついたりしている、「あれ」のことで、「きょうそく」という。最近は

骨董屋にいってもあまり見かけなくなった。うちでは、二階で「普茶料理」なんかをやる時に使う。

そこで「とんさま」でも食べると、まさに殿様気分になる。そこに手ぬぐいをおいて、その上に

小さな「はかま」をおいて、♪コンピラ フネフネ と三味の音にあわせて遊ぶ。いったって

単純な遊びだけど、世の中、「簡素なものの中にホンモノ」がある。料亭ででてくる「懐石料理」

というのも、今はアホな成り金趣味みたいに成りあがってしまったけど、もとはといえば、

貧じさをしのぐために、懐に石をかかえた、というまさに漢字のまんまの料理が原点。

その「はかま」を相手がにぎると、そこにグーをだす、というゲーム。「はかま」がまた想像

できない人が多いと思う。高級な、いや品のいい料理屋で、ビールとか徳利にはかせる塗りの器。

「はかま」とは言い得て妙な命名だと思う。お座敷芸はほんとうに奥が深い。

うらぶれた十間橋通りも三味線の音が鳴ると、華やいだ気分になる。

その三味線のルーツみたいな三線(さんしん)の音を聴くと、同じように

心の底から愉快になってくる。京都のお寺などにいくと「好喜の底」みたいな軸がかかって

いたりする。まさに「心の底から喜ぶ」という人間の幸せな本性を現している。

今週末は、「三線のライブ」。こころの底から幸せな気分を味わいたいものだ。

29日(土)『沖縄民謡ショウ』 小粋で元気なヤマト・ウチナーサウンド

演奏:片山恵理(三線)・古田将幸(ギター)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

今日はこれから「卵かけごはん」

夜は「論語の会」(順受の会)

世の中が混沌として、「どうやって生きていこうか」などと思うことがある。

答えは「正しく生きる」ことやと思う。そのためには、普段から勉強しておくことが大事。

そろばんとかコンピュータとか偏差値にかかわる勉強ではなく、「人間学」。

論語とか、古典にふれていると、人生のいつかに、きっと生きるヒントみたいなものを

教えられる時がくる。

 

 


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