長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

病気の中国人が来店

2013-11-17 08:30:51 | Weblog

先日閉店前に病気、しかもかなり重病、いや末期の骨董病らしき

中国人がドアをあけた。この病気にかかると、一生治ることはないが、

病人たちは、特に重病の患者さんはにこやかに幸せそうにニコニコしながら

病気と上手につきあっているのが特徴だ。

たどたどしい日本語で「ショールームの中の蕎麦猪口は売り物ですか?」という。

「いやあれは、売り物ではない」と答えたけど、「どの時代のもの?」と

聞くので、なんでも鑑定団の中島先生のように「いい仕事をしていた江戸時代の伊万里ですね」

と答えた。ら、「どうしてわかるの?」というので、「器がそういっている」と返事をした。

お店の中をじろじろ見まわし、「骨董屋さんみたいですね」というので、「ここは純喫茶です」と。

「この白いカップは誰の器ですか?」と眼を輝かせながらのたまうので、「クボタダヒロという匠の先生がつくりました」

時計が19時をまわってきたので、そろそろ帰ってもらおうかと思ってきたけど、相手のエンジンがかかってきて、

久保さんの黄瀬戸の珈琲ドリッパーやら、たまたまカウンターに置いてあった古瀬戸の「筆洗」、どら鉢などを、恋人を

見つめるような眼で眺めている。「このお店の中のもの みーんないいね」と大きな声でいうので、「ぜーんぶ買うなら

3000万円で売ってあげる」と冗談でいったら、笑っていた。こんど現金でもってきたらどうしよう。こんなバカバカしい

異文化コミュニケーションに一時間も要していた。ひょっとしたら、病気が移ったか・・・

今日は日曜日なので16時に閉店。18時から鈴木昭男さんのアナラポスのライブ。

もうすでに満席になってしまったけど、なんか新しい1ページが始まりそうなそんな予感がする。

19日は「書の会」   20日が「声ヨガ」

来週の22日、23日は「難波研組さん」たちの演奏会&朗読劇。

30日が「松庵さんのボサノバライブ」 ぼくが作詞したもの曲になったらしい。楽しみだ。

30日が