長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

染めもん展が始まる

2013-04-19 08:55:41 | Weblog
明日明後日、京都から染色家の河野さんがきはる。
池袋時代から続く「染めもん展」だ。京都のおっちゃん、こと野村富造さん
が二年前に旅立った後、意志を受け継ぐように河野さんが続けてやってくれて
いるのが、なんともありがたい。かっぽれをやる時に絞める帯は野村さんが
描いてくれたものだ。自分は「着物が似合うようになるには腹がすこしでんとあかん」
といいながら、ぼくが太ると「超えすぎちゃうか」と、たしなめてくれた。そのせいか?
彼がつくってくれる帯は、普通より短い?のではと思うことしきり。
かっぽれをやる時も、茶会で袴姿になる時も、京男の粋を通して生き抜いたおっちゃんの
魂みたいなものを感じながらやれるのが、いい。生きているうちに、何か美しいものを
残せる人は幸せな人やと思う。ジャズが大好きだったので、大石さんのライブあたりを
いっしょに楽しめなかったのがこころ残り。

そういえば、大石学さんから新しいCDが届いた。水木とそれを聴きながら、珈琲の焙煎教室や
二階で「無茶しぃの会」を楽しんだ。タイトルには「永遠」がはいっているし、一番最初の曲
が「KU」。?と思って、手紙を読んでいたら、「空、とか永遠とか、禅の世界みたいになりました」
と書いてある。澄んだ音にこころをあわせてみると、なんだか思わず涙があふれてきた。色即是空、未来永劫・・・
なにごとも美しくありたいものだ。

今日のオープニングは投扇興。
京の雅をみんなで楽しみたいと思う。