長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

宝瓶

2009-10-06 06:22:17 | Weblog
宝瓶・・・ほういん、という。
急須の取っ手がない茶器で、昔から
玉露をいれるときに使った。江戸時代
までは、一般の人にはお茶は高嶺の花だったし、
お茶も茶器も、「宝もの」だったのだろう。

先月久保さんから新作の焼締めの宝瓶がおくられてきた。
最初に彼の急須を見たときに、小鳥(しかもヤマガラ)みたいだと
思った。今でもそれで煎茶を毎日いれている。
今回の宝瓶も、久保さん独特の薄手の肌感がしっくりしていて、
品があり、まさに「品のある宝もののような宝瓶」だ。
宇治のお茶をよりおいしく飲む、という歴史から生まれたものが
美意識といっしょに、高められた究極のフォルム、が
手の中におさまるときの幸福感といったらない。

今日は、「クラシックコンサート」。
榎田雅祥さんのフルート(トレベルソ)、渡辺佳代子さんのバロックオーボエ、
山本庸子さんのチェンバロで、秋の夜のコンサートを満喫したい。
芸術もまた「宝」である。

10月10日から3日続けてやる「三丁目のジャズ祭り」も
いよいよ近づいてきた。
日本の秋は、いい。