社会人類学者の中根千枝さんが、
10月12日にお亡くなりになっていたとのニュースがありました。
94歳だったとの事です。
正直に言ってしまうと、まだご存命だったのかとも思いましたが。
中根さんが著した「タテ社会の人間関係」は、
50年余りが経過した現在でも読み継がれているようです。
この種の学術書は、どんどん新しい説が出て来るものですが、
こうした事実を見ても優れた著作だった事が分かります。
調べてみたら1967年(昭和42年)に出版されていました。
僕が学生だった頃、この本は話題になった本で、僕も読みましたが、
本は、世に出て、まだ余り時間が経っていなかった頃だったようです。
年功序列とか、終身雇用制など、日本の企業の制度が、
日本の社会が生み出したものである事を解き明かした名著だと思っています。
中根さんの経歴などを確認していたら、
女性初の東大の助手、講師、助教授、教授を務め、
女性初の日本学士院会員、
また学術系としては女性初の文化勲章受章者となったとの事であり、
女性の研究者としては、パイオニア的な存在だったのだと改めて思いました。
産経新聞に、
2014年(平成26年)に87歳の中根さんを取材した時の事書いた記事がありました。
「上昇期や安定期にタテの組織はよく機能するが、
何か危機が起きたときに優秀なトップがいるとはかぎらない。
それは悲劇。
明治維新や終戦直後のような混乱期には、若くて立派なリーダーが出てきた。
タテの関係を認めつつ、能力があると周囲も認める人がリーダーになれば、
もう少し柔軟なシステムになるのでしょう。」と語っていたとの事です。
明治維新はともかく、終戦直後に若くて立派なリーダーがいたかは、
疑問なしとはしませんが、
新型コロナウイルスの混乱の中で、
優秀なトップがいなかった事が悲劇だったのは、ご指摘の通りだと思いました。
学生時代に本を購入した事は間違いないのですが、
先ほど探してみましたが、見付かりませんでした。
日本の社会の中で、50年近く過ごして来た事を踏まえて、
改めて「タテ社会の人間関係」を読んでみるのも面白いかなと思いました。
10月12日にお亡くなりになっていたとのニュースがありました。
94歳だったとの事です。
正直に言ってしまうと、まだご存命だったのかとも思いましたが。
中根さんが著した「タテ社会の人間関係」は、
50年余りが経過した現在でも読み継がれているようです。
この種の学術書は、どんどん新しい説が出て来るものですが、
こうした事実を見ても優れた著作だった事が分かります。
調べてみたら1967年(昭和42年)に出版されていました。
僕が学生だった頃、この本は話題になった本で、僕も読みましたが、
本は、世に出て、まだ余り時間が経っていなかった頃だったようです。
年功序列とか、終身雇用制など、日本の企業の制度が、
日本の社会が生み出したものである事を解き明かした名著だと思っています。
中根さんの経歴などを確認していたら、
女性初の東大の助手、講師、助教授、教授を務め、
女性初の日本学士院会員、
また学術系としては女性初の文化勲章受章者となったとの事であり、
女性の研究者としては、パイオニア的な存在だったのだと改めて思いました。
産経新聞に、
2014年(平成26年)に87歳の中根さんを取材した時の事書いた記事がありました。
「上昇期や安定期にタテの組織はよく機能するが、
何か危機が起きたときに優秀なトップがいるとはかぎらない。
それは悲劇。
明治維新や終戦直後のような混乱期には、若くて立派なリーダーが出てきた。
タテの関係を認めつつ、能力があると周囲も認める人がリーダーになれば、
もう少し柔軟なシステムになるのでしょう。」と語っていたとの事です。
明治維新はともかく、終戦直後に若くて立派なリーダーがいたかは、
疑問なしとはしませんが、
新型コロナウイルスの混乱の中で、
優秀なトップがいなかった事が悲劇だったのは、ご指摘の通りだと思いました。
学生時代に本を購入した事は間違いないのですが、
先ほど探してみましたが、見付かりませんでした。
日本の社会の中で、50年近く過ごして来た事を踏まえて、
改めて「タテ社会の人間関係」を読んでみるのも面白いかなと思いました。
そうですね。
やはり、下が支える構造は、日本の場合企業や学会など、様々な組織で見られますね。
巨木の例えも、そのような気がします。
タテ社会に対してヨコ社会を考えた時には、
構成員の出入りが流動的で能力があれば中心になれると言う感じなのかも知れませんね。
今の世の中の流れは、タテ社会が変化する過程のような気もしています。