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毎日の暮らしの中にある大好きなもの、こと、出合(会)いなどについての気まま日記

下流の宴

2010-08-27 11:00:10 | 読書
親の説得もむなしく、高校を中退した翔君。
立派な社会人になる気もなく覇気もなく、イライラしたお母さんと遣り合って家出した。
知り合った、沖縄の離島から出てきたフリーターのタマちゃんところに転がり込み、結婚を考えている宣言。
お母さんの誇りは、医者のお父さんが亡くなり未亡人となった母がアパート暮らしから女手一人で家を建て、姉妹を大学に出してくれたことだ。
息子は中卒20歳フリーターで、2歳年上の下品で無教養で両親離婚の娘と結婚!
いいところの家庭の誇りが・・・崩壊の危機。

翔君って、いわゆる草食系男子というのでしょうか。
女を磨いて玉の輿に乗ろうと日々合コンに励んでいる姉(ちょっとこれもねぇ)と違い、上昇志向なし。
一生フリーターでいい。
一生懸命な人を見ると疲れてしまうとか、甘ちょろいことを言うわけですよ。
いろんな選択肢があってもいいとは思うけれど、本当の意味で自立してたら一生懸命ははずせないでしょう。
確かに一理あるとこもあるけれど、しっかりしろよと言いたい。
全てに希薄な翔君の考え方は、ある意味エコな暮らしともいえなくもありませんけどね。
もともと女は生命力からいっても男より強かったけれど、プライドの高いお母さんから蔑まれたタマちゃんの反逆精神はすごかった。
やっぱり、女はエライ。
しかし、草食系、引きこもりを生んでいるのも女!?

「下流の宴」 林 真理子










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