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毎日の暮らしの中にある大好きなもの、こと、出合(会)いなどについての気まま日記

まほろ駅前多田便利軒

2013-09-11 08:22:39 | 読書

ケーブルテレビで「まほろ駅前多田便利軒」を観た。
まじめな人柄の多田と、同級生だっただけの理由である日突然転がり込んだ行天二人のコンビが便利屋家業で出くわす人々とのあれこれ。
これがなんというか奇妙で変に心地よく、最後のシーンと共に心に余韻の残る映画だった。
まほろという言葉にどこかで出合ったぞ、もしかしてと思っていたら、エンディングテロップに三浦しをんさんの名が。やっぱり。
そういえば「船を編む」も、世間からちょっとずれていて同じ匂いを持つ主人公だった。

ミステリーもいいけど、たまにはこんなあくせくしてない話がいいな、と三浦さんの本を物色していたら「まほろ駅前番外地」が出ていた。
嬉しいことに続編があったのだ。
しかも、前回登場した個性的な面々のその後がある。
星や頑固親父に、ユラコーも。
先に映画で観たせいか、読みながら眼前には二人が映像として浮かぶ。面白い。
パート2の映画にならないかなあと思っていたら、これテレビ化されていたのだ。
知らなかった。
しかも来月ケーブルテレビで一挙放送。

刃物を持ったストーカーに追われているのにだらんとさげた両手をぶらぶらさせて逃げていた行天は、金剛力士像の吽を目指しているらしい。
酒に加えて固形物も食うようになり、かさむ食費に日々頭を悩ませる多田。
飄々とした奥に潜む狂気を垣間見てしまっては、この疫病神の居候を見捨てるわけにはいかないだろうな。
二人の関係は続く。
さらなる続編待望す。


「まほろ駅前番外地」 三浦 しをん







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