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毎日の暮らしの中にある大好きなもの、こと、出合(会)いなどについての気まま日記

銀河不動産の超越

2008-09-25 15:04:29 | 読書
ある日、書店のミステリーコーナーで興味を覚えたのは、薬丸岳「虚無」・宮部みゆき「楽園」・有栖川有栖「女王国の城」・道夫秀介「カラスの親指」
これらはすでに読了。
そして最後に、タイトルと帯のコピーにひかれた「銀河不動産の超越」を読み終える。

何故みんなこんなにエネルギッシュなんだろう。
これまでの人生は、そんなに頑張らなくても生きてこられる最適の道をあらかじめ吟味して、言い換えれば怠けられるだけ怠けて過してきた。
しかしこれが、馬力の足りない私にとって精一杯なのだ。
そんなわけで、ことごとく就職活動に失敗した私が就職したのは、銀亀社長と事務員の佐賀さんだけの「銀河不動産」
最初のお客さんは、一人になれる部屋がほしいという大金持ちの間宮夫人。
ひょんなことから、案内したやたらと広い風変わりな物件に、彼女が大家となって住むことになってしまった。

「気力を出せ」と言われても、気力すら認識することの出来なかった彼が、銀河不動産にやってくるちょっと変わった客との関わりにより少しずつ変わっていく。
一人だと何にもなかった空間に、いろんなものが持ち込まれ、周りの環境が変わっていくことによって自身も変わっていく。
社会で生きるって、こんなことなんだろうな。

なるほど。
ミステリアスな所もちゃんと用意されていました。
ハード系が続いた中の、ほわっとした、まるでコーヒーブレイクタイムのようでした。

 「銀河不動産の超越」 森 博嗣










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