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毎日の暮らしの中にある大好きなもの、こと、出合(会)いなどについての気まま日記

薬丸 岳

2008-09-09 08:10:35 | 読書
「虚夢」に続いて、第51回江戸川乱歩賞受賞作品「天使のナイフ」、「闇の底」を読み終える。
疲労感、脱力感・・・
主人公に感情移入して、憤り、悲しみ、矛盾に悩む。
薬丸作品を読むには、結構体力が必要だ。
本の読み方には、気に入った作品があればその作家の本を追っかけるタイプ。
作品のみを楽しんで終わりの2パターンに別れるようだ。
当然私の場合、追っかけタイプ。
これは本に限らず、何事に対してもそういう傾向がある。
もういいや、って飽きるまではね。

最後に読んだ「闇の底」は、警察側から見た視点もあって、横山秀雄さんを少し連想した。
彼も新作を楽しみにしている作家の一人なのに「震度0」以来、静かだ。
大作にかかっているのか、それとも体を壊されているのだろうか。

薬丸作品全て、みんなが矛盾を感じている現代社会に大きな問いを投げかけている。
とても重いテーマばかりだけれど、おもしろい(なんかこの表現軽すぎますが)
うさぎのぬいぐるみ「ももちゃん」が、3作品全てに登場するのは唯一のご愛嬌?
今後が楽しみだ。