雑誌ku:nelの江国香織姉妹の往復書簡の中でおもしろいと書かれてあったので、読んでみた。
人間で言うと100歳を超えていて、聡明な猫の「ココア」
犬くさいところがあり、穴熊、ことによると猿の血も混ざっているかもしれない疑惑の「ゲンゾー」
いたるところに傷があり、化膿したりリンパ液がにじみ出て、骨と皮状態で弱っているところを保護された「ヘッケ」
気性が強く、落ちているものをくにゅっとした手で拾うことの出来る、手先の器用なナナ、改名「奈奈」
この4頭(本当は4人といいたい)の猫との日々を綴ったエッセーだ。
常に犬と鳥はいるという、世間でいうところの犬派の私から見ると、猫派には猫に遠慮しながら同居している感の人が多いように思う。
筆者のマチダさんも、そんな一人。
で、そこがなんとも面白く、猫との会話に大笑い。
にまーっとした口元と、三日月のように目を閉じて眠る姿には、実は犬は負けているんじゃなかろうかと思っているのです。
57ページのチェシャ猫のようにこちらをにらんでいる写真など、最高。
そんな楽しい日々の中でも、悲しい別れはやってくるもので、涙、涙でしばし中断。
いずれは別れなければならないのだから、今出来ることは最大限にやっておこう、人に対しても誠実、親切であろうと思うようになった。
と、あとがきにあった。そんなふうに思える人が増えると素敵だね。
「猫にかまけて」 町田 康
人間で言うと100歳を超えていて、聡明な猫の「ココア」
犬くさいところがあり、穴熊、ことによると猿の血も混ざっているかもしれない疑惑の「ゲンゾー」
いたるところに傷があり、化膿したりリンパ液がにじみ出て、骨と皮状態で弱っているところを保護された「ヘッケ」
気性が強く、落ちているものをくにゅっとした手で拾うことの出来る、手先の器用なナナ、改名「奈奈」
この4頭(本当は4人といいたい)の猫との日々を綴ったエッセーだ。
常に犬と鳥はいるという、世間でいうところの犬派の私から見ると、猫派には猫に遠慮しながら同居している感の人が多いように思う。
筆者のマチダさんも、そんな一人。
で、そこがなんとも面白く、猫との会話に大笑い。
にまーっとした口元と、三日月のように目を閉じて眠る姿には、実は犬は負けているんじゃなかろうかと思っているのです。
57ページのチェシャ猫のようにこちらをにらんでいる写真など、最高。
そんな楽しい日々の中でも、悲しい別れはやってくるもので、涙、涙でしばし中断。
いずれは別れなければならないのだから、今出来ることは最大限にやっておこう、人に対しても誠実、親切であろうと思うようになった。
と、あとがきにあった。そんなふうに思える人が増えると素敵だね。
「猫にかまけて」 町田 康