(以下、読売新聞【三重】から転載)
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雇用悪化浮き彫り 就職説明会に希望者殺到
警察官目指し 若者どっと 農林漁業フェア 外国人半数占める
警察官の指導を受けながら、指紋採取を体験する参加者ら
不況で雇用環境が悪化の一途をたどり、学生らの就職戦線も厳しさを増す中、県警の採用説明会には、昨年同期をはるかに上回る若者が詰めかけ、県主催の農林漁業の求人フェアにも外国人を含む多くの人たちが雇用を求めて殺到した。
◇警察官目指し 若者どっと
来年度採用試験に向けた県警の就職説明会が28日、津市の県警本部で開かれ、昨年同時期に行った説明会を大幅に上回る約120人が押し寄せた。県警も「優秀な人材を確保するチャンス」と期待を寄せている。
県警警務課によると、就職氷河期と言われた1999年度採用試験の倍率16倍をピークに、ここ数年は4~5倍で推移していた。来年度採用試験では一転、10倍近い高倍率になりそう。満員の会場では、第一線で活躍する若手警察官5人が、警察学校での生活や現在の仕事について語り、参加者はメモを取り、熱心に聞いていた。指紋採取の体験コーナーも大人気だった。
岐阜経済大3年、田中宏伸さん(21)(四日市市塩浜)は「高倍率は覚悟している。警察官として人の役に立ちたい。安定性も魅力的」と話す。相可高校2年、東山純麗(すみれ)さん(16)(玉城町矢野)も「両親に経済的負担をかけたくない。警察官になって早く自立したい」という。
同課の天白修一調査官は「志望者が多いのは、採用する側には喜ばしい。警察の仕事にやりがいを見いだし、やる気を持って取り組める人に来てもらいたい」と歓迎している。説明会は3月20日にも開かれる。問い合わせは同課採用係(0120・333・247)。
◇農林漁業フェア外国人半数占める
農林漁業への就職希望者を対象としたイベント「県農林漁業就業・就職フェア」が28日、津市の「メッセウイング・みえ」で開かれ、約400人の来場者であふれた。半数を外国人が占めるなど、深刻な雇用情勢の実態が浮き彫りになった。
フェアは県農林水産支援センターが主催し、毎年7、10月に実施。今回は県の緊急雇用対策として時期を前倒ししたが、普段の4倍以上の来場者が詰めかけ、整理券を配って入場制限した。
会場には、県内各地の農、林、漁業の19事業者のブースが並び、来場者は希望条件に合った事業者から話を聞いた。津市の無職男性(23)は「1月まで部品検査の仕事をしていたが、解雇されたのをきっかけに小さな土地を買い、農業をやってみようと思い立った。頑張りたい」と話していた。
一方、「国籍は問わない。一度農作業を見に来て相談しよう」と積極的に外国人に語りかける事業者もおり、同センターの稲葉達哉主幹は「農林漁業では、資格や講習が必要な作業もあり、外国人がスムーズに溶け込めるかどうかが課題」としている。
(2009年3月1日 読売新聞)
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雇用悪化浮き彫り 就職説明会に希望者殺到
警察官目指し 若者どっと 農林漁業フェア 外国人半数占める
警察官の指導を受けながら、指紋採取を体験する参加者ら
不況で雇用環境が悪化の一途をたどり、学生らの就職戦線も厳しさを増す中、県警の採用説明会には、昨年同期をはるかに上回る若者が詰めかけ、県主催の農林漁業の求人フェアにも外国人を含む多くの人たちが雇用を求めて殺到した。
◇警察官目指し 若者どっと
来年度採用試験に向けた県警の就職説明会が28日、津市の県警本部で開かれ、昨年同時期に行った説明会を大幅に上回る約120人が押し寄せた。県警も「優秀な人材を確保するチャンス」と期待を寄せている。
県警警務課によると、就職氷河期と言われた1999年度採用試験の倍率16倍をピークに、ここ数年は4~5倍で推移していた。来年度採用試験では一転、10倍近い高倍率になりそう。満員の会場では、第一線で活躍する若手警察官5人が、警察学校での生活や現在の仕事について語り、参加者はメモを取り、熱心に聞いていた。指紋採取の体験コーナーも大人気だった。
岐阜経済大3年、田中宏伸さん(21)(四日市市塩浜)は「高倍率は覚悟している。警察官として人の役に立ちたい。安定性も魅力的」と話す。相可高校2年、東山純麗(すみれ)さん(16)(玉城町矢野)も「両親に経済的負担をかけたくない。警察官になって早く自立したい」という。
同課の天白修一調査官は「志望者が多いのは、採用する側には喜ばしい。警察の仕事にやりがいを見いだし、やる気を持って取り組める人に来てもらいたい」と歓迎している。説明会は3月20日にも開かれる。問い合わせは同課採用係(0120・333・247)。
◇農林漁業フェア外国人半数占める
農林漁業への就職希望者を対象としたイベント「県農林漁業就業・就職フェア」が28日、津市の「メッセウイング・みえ」で開かれ、約400人の来場者であふれた。半数を外国人が占めるなど、深刻な雇用情勢の実態が浮き彫りになった。
フェアは県農林水産支援センターが主催し、毎年7、10月に実施。今回は県の緊急雇用対策として時期を前倒ししたが、普段の4倍以上の来場者が詰めかけ、整理券を配って入場制限した。
会場には、県内各地の農、林、漁業の19事業者のブースが並び、来場者は希望条件に合った事業者から話を聞いた。津市の無職男性(23)は「1月まで部品検査の仕事をしていたが、解雇されたのをきっかけに小さな土地を買い、農業をやってみようと思い立った。頑張りたい」と話していた。
一方、「国籍は問わない。一度農作業を見に来て相談しよう」と積極的に外国人に語りかける事業者もおり、同センターの稲葉達哉主幹は「農林漁業では、資格や講習が必要な作業もあり、外国人がスムーズに溶け込めるかどうかが課題」としている。
(2009年3月1日 読売新聞)
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