鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2406回】 商売の正しいあり方を考える

2017年08月01日 | 住宅コンサルタントとして
弊社には、全国的に成功している住宅会社の情報は自然と入ってきます。

その成功している会社の中でも、新築・リフォーム共に成功している1社があります。
しかも、この会社の社長の評判も良いのです。

弊社のクライアント様もその会社と交流があるくらいで、
私も個人的に素敵だなぁ、と思っていた1社。

その会社が、自社のノウハウをあるコンサルティング会社と組んで販売していくらしい、
という噂を聞いたので、調べてみると、確かにそうなんですね。

それは全然良いと思うのですが、
私がちょっと気になったのは、その組んだコンサル会社です。

いろんな住宅会社のノウハウを商品化して切り売りしている感じなのですが、
問題なのは、その会社が住宅会社のノウハウ開発や実業に
深く関わっている感じではない、ということです。

その会社にどっぷり入って、共に汗を流し、
業績があがっていく過程を共有していれば、
業績があがった本質もよく分かるでしょうし、
だからこそ、他の会社にもそのエッセンスを伝えられると思うのです。

しかしながら、自分が携わったわけではなく、
単なる成功企業にヒアリングし、その上澄みだけを取りまとめてパッケージングしたところで、
それらを購入した会社さんに果たして効果はあるのかな、と思うのです。

売る以上、売り手に責任が存在すると、個人的に思います。

もちろん、コンサルティングに関しては、契約が締結した時に
効果が出る確証はどこにもありません。

コンサルタントとクライアント、共に頑張ったとしても、結果が出ないこともあるかもしれません。

でも、クライアント様に成功していただこうと全力で汗を流し、
最後まで懸命に努力する泥臭さ、
結果を出していただこうとする責任感は、絶対に欠かせないと思うのです。


それに比べると、成功企業にヒアリングし、
そこが持っているノウハウの上澄みだけをパッケージングするということって、
果たしてどうなのかな、と思いました。


商品やサービス、ノウハウを買っていただいたお客様が満足したり、成果が出たりする。
その結果、自社を好きになっていただき、信頼して下さるようになる。
最終的に応援して下さるような強固な関係ができていく。

これが商売の正しいあり方。

弊社はそこを目指し続けますし、
クライアント様と共にお客様の人生を素敵にする家を世の中に1棟でも多く、
増やしていくために仕事をしていきたいと思います。
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