鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

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【第4198回】 詐欺まがいのトークをする、全国急拡大中の住宅会社

2022年06月28日 | 住宅コンサルタントとして

個人的に大嫌いというか、

許せない住宅会社が2社、存在します。

 

それぞれに共通するのは、

人材の確保も育成もできていないのに、

とにかく出店を急ピッチで進め、

契約後のトラブルが多々、発生している会社です。

 

1社は、新潟県のある会社、

もう1社は、一時のタマホームさんのように、

全国展開を急ピッチで進めている、

関西が本社の会社。

 

って、ここまで書くと、

業界の方であれば、会社名は想像できますよね(笑)。

 

無責任な出店、

無責任な受注を繰り返す。

 

人材を育成できないので、

ヘッドハント会社を利用して、

他社から引き抜きを繰り返す。

 

自分たちの売上と利益しか考えていない、

個人的には反吐が出る会社です。

 

ところが、こういう会社に騙され、

家を建てる方が多々、存在するというのが現実。

 

弊社のクライアント様でも、

ここ最近、この中の1社と競合されたのですが、

そこの営業マンが言ったセリフが、

 

「着工が1年先になっても、

ウッドショックや資材高騰による値上げは、

当社はありません」

 

という言葉。

 

いやいや、1年後の資材価格がいくらになっているか、

現時点で予測できないですよね?

 

1年後の会社の方針なんて、

その会社の経営者ですら分からないのです。

 

それを一営業マンが言う、ということ自体、

この会社の詐欺体質をあらわしています。

 

全国展開している会社や、

一部上場の大手ハウスメーカーですら、

図面と異なる施工をしていたり、

施工不良の住宅を引き渡すこともあります。

 

建築は、甘くはないのです。

 

更には業界歴が長い設計や現場監督が

レベルが高いかというと、

キャリア関係なく、当たりはずれが多いのが住宅業界です。

 

レベルが低い設計や現場監督の仕事のいい加減ぶりは、

私自身がよくよく分かっています。

 

急ピッチで全国展開している会社に共通しているのは、

スタッフを大量に採用して、何とかこなすのですが、

当然ながら社員教育制度やチェック機能が十分でないので、

品質的に問題ある住宅を大量供給している可能性がある、

ということ。

 

こういう会社も存在する、というのが、

住宅業界の現実なのです。

 

急拡大しながら、品質もしっかりとしている家をつくる、

ということは、現実的に非常に難しいのです。

 

住宅業界に関わらず、

急拡大している会社に共通するのは、

社員教育や品質管理が不十分である、ということ。

 

消費者として、良い業者さんを見抜く真贋の目は持っていたいですね。


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