鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

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【第4122回】 ある一定の規模の会社の衰退の原因

2022年04月13日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界では、規模が大きいことが

必ずしもメリットにはなりません。

 

というか、現代では組織が大きいことの方が、

リスクが大きいとも言える時代です。

 

というのは、組織が大きいほど、一体化は難しく、

愛社精神を持ったスタッフさんの

を増やすことが難しいからです。

 

一体化できていなくて、

愛社精神の低いスタッフさんが多い会社は、

業績が下がると社員さんが一気に退職し、

組織が崩壊するからです。

 

組織が崩壊していく中で立て直すのは、至難の業で、

歯止めが効かずに社員さんが激減するのです。

 

もしくは、組織の中に派閥ができて、

社内で対立が起こる。

 

決定したことがスピードを上げて実行できず、

結果、市場や競合企業の変化についていけず、

競争力を急激に失い、結果、衰退する。

 

商品力も優秀で、これまで成功してきた会社が

衰退する原因は、内部に原因があるケースが多いのです。

 

それを防ぐためには、何が必要か?

 

それは、社員教育を徹底し、

人が育つ風土を社内につくっていくこと。

 

そして風通しを良くし、

公明正大な経営をおこない、

社員さんが会社を好きになってくれるような

経営をおこなうこと。

 

これしかないと個人的に思っています。

 

昨日、お伺いしていたクライアント様で、

 

「なぜこの会社で働いているのですか?」

 

と22歳の女性スタッフさんに質問したのですが、

そのスタッフさんの回答に、感激しました。

 

「毎日、店長が講和をしてくれるのですが、

その店長の講和であったり、

仕事を通じていろんなことを教えてくれるのですが、

その会社の考えに、全て共感ができますし、

社員同士の仲も良く、雰囲気もとても良いからです」

 

最近、同じ店に10代の新人さんが入社されたのですが、

後輩には、自分の仕事を止めてでも、

教えてあげなくてはならない。

 

後輩に教えるには、自分の仕事を止めなくてはなりません。

それはすなわち、自己犠牲な訳ですが、

後輩に教えるために、自己犠牲の精神を持たなくてはだめだ、

というようなことを店長から教えてもらって、

それに共感して、実践している、とのことでした。

 

こういう考え方を繰り返し伝え、

上司が率先して見せていくことが、

社員教育だと思うのですが、

こういうことができている会社が

最後に勝つのです。

 

逆に言うと、社員教育をせず、

小手先のテクニックとお金で社員を集め、

上っ面の経営をしている会社が、

最後には衰退するのです。


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