たろの日記ページ,gooブログ版

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子供を持つ…ということについて思うこと色々

2010-08-07 00:55:44 | 時事
大阪で起きた育児放棄,死体遺棄の件。いろいろネットでもメディアでも騒がれていて,情報はいろいろ聞えて来ます。でも,それについて何か整理された意見を書くのは難しいです。ですから少し断片的に頭に浮かんだことを,まとまり無く書いてみます。

自分は一児の乳児の父親だけど…,だから,こういう事件の情景が報道される度にとても辛い。目も耳も塞ぎたくなります。冷静に考えられない。それもありこういう事件に整理された意見を持つのがとても難しいです。

だから今回の親のことも,冷静に意見は言えません。

ただ,個々の事件を見て社会を語るのは,今回の場合は違うんではないか?という気はしました。

親が経済的に困窮していたので,こうなったとか,生活保護を受けていれば…という意見をネットで見ましたが,それは違うんではないか?という気はします。

経済的に余裕があっても子育ては大変なもの。自分は喜びを感じるから続けられるけど,そうで無い人がいてもおかしくないとは思います。

自分の場合,子供がなくと辛い,子供が笑うと嬉しい…というのは本能レベルで刷り込まれているな…とは思いました。

人間は人間社会の中で最後に残った「自然」とは養老先生の言葉ですが,子供はその「自然」としては最たるもの。そこがおもしろいところでもあるのだけど,つまり自然とは「思い通りにならない」もの。今の社会のように何でも思い通りになる…というのに慣れてると,ギャップは凄いんだろうなと。

わたしはそのギャップが楽しいと思えます。思えない人もいるでしょう。

少子化・核家族が進んだ現代,子育てのイメージを持てずに親になる人は多いだろうな…とは思います。

育児放棄が昔はなかったかというとそんなことはありません。昔だって子育てをしない親はいただろうし,子供を捨てるというのもそれなりにあったろうし,多分その結果,子供が死ぬこともよくありました。口減らし…などをやってた時代もあります。

今の社会でちょっと問題かな?…と思うのは,普通に子供を育てている人以外が見えにくい。もちろん,躾がうまく行ってない人や,子供を里子に出している…とかいう人もいるだろうけど,やっぱり見えにくい。外国だといるような子供の浮浪者など皆無。子供にドロボウをさせている親とかも見えません。

うちの実家の近くにはいわゆる親がいない子供を育てている施設があったけど,やはり普通は見かけません。

問題とおもう理由は,理想的な育児しか見えてないと,それにはまれ無い人が,いきなり極端なところにはみ出してしまう可能性が高いと思うからです。また問題がある家庭が外部から隠蔽されてしまうだろうと思うから。

社会がやるとしたら,子育てできない親を経済的に支援するよりも,そういう親から子供を引き離しても十分に育てられるようなシステムをつくる方だと思います。少子化が問題なのであれば,少なくとも社会が子供を育てるという意識が必要。問題がある親から子供を引き離す権限ももっと強くても良いと思います。

ネットを見ていたら,「親にならない権利」という言葉があって,なるほど…と思いました。でも事前に親にならない権利は,たしかにあるけど,現状,子供を一旦持ったら,途中で「やっぱりその権利を行使します」…とは言えません。だから育てられ無い人が…追い詰められる。

今の社会子供を持つメリットがない…と言う人も多いけど,わたしはそうは思いません。そういう人は,日本の社会保障を信じてるんだねぇ…と羨ましくなります。お金持ちなのかも知れないけど,金があれば死ぬまで安心…と思うんでしょうか。

わたしは子供を持つのが楽しそうと子供を持つ前に思ったけど,それ以外に,老後に対する不安もありました。自分が死んだ後に,自分をおぼえている人が誰もいない…というのも嫌だと思いました。

自分の子供がきちんと育つかどうかわからないし,将来,わたしとぶつかって,面倒を見てくれないかも知れないけど,でもそれは自分の責任であり,頑張れば返ってくる分,社会よりもよっぽど信用できる。…とわたしは思っています。

そういう意味では,多分他人の子供でも,社会がきちんと面倒を見れば,社会に還元されると思うんですけどね。少なくとも親にお金を渡して「かってに育ててね」じゃないと思います。

この様な悲劇に合う子供が一人でも減って欲しいと思います。だからこそ,あまり極端な例に囚われずに,不幸な子供を減らすための意識作りやシステムつくり,そして協力が必要なんだと思います。
コメント
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