たろの日記ページ,gooブログ版

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意味

2005-12-22 11:14:34 | ココロ
結構目の付け所が良くておもしろい文章を書く「Simple 憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向日記」さん,おもしろいんだけど,書いてる内容にはいつも非常に疑問を感じることが多い(じゃぁなんでおもしろいか?…というとまぁそれはそれ)んですが,今回の「意味よりも、リズムが大事」という文章は内容的に同意してしまって意外でした(^^;)…。
というか,この方普段はもっと冷めてるというか,シニカルすぎるというか,夢無さ過ぎ…というかそういうところで「書きすぎ」の感があったので,こういう「意味の肥大」を指摘する文章を書くなんて思いませんでした。しばらく更新なさってませんでしたが,なにかありました?:-)…。
もっとも実際は他の方の文章を引用されているので,その引用元の方に共感をおぼえる…という感じなのかも知れません。
…とにかく,どうも最近は「意味」や「自己」が肥大してそれに潰されそうになっている状況を良くみます。これまで散々メディアや教育が「自己」や「意味」を強調してきたから無理もない…と思いますが,それは一部の成功者を作り出すために多くの失敗者…というより平凡な人を虐げているという現実を産み出していると思います。だいたい「ナンバーワン」にならなくても良くても「オンリーワン」になるのもとても大変なことで:-p,実はあの歌も結構きびしいです(笑)。
普通の人が普通に生きている,誰でもできるけど,誰かがやらなくてはいけないことをやって生きている事だって,そんなに悪くないし,卑屈になる必要もないと思うのだけど,どうもなかなかそういうことを口にする人が少ないと思います。だいたいTVに出て喋ってたり,本を書く人間というのは決して一般の人ではないわけで,メディアに登場する人間(アイドルとか文化人)は50年前に比べて,いまはずいぶん「その辺の人」ぽく振る舞ってますが,それは親しみを持てる一方で「じゃぁ自分はなぜそうなれないのか?」という残酷な問いかけをしているようにも思います。
…話が膨らみすぎている(^^;)…。「自己」っていうのも「意味」の一種なのでくるめちゃいますが,要は「意味」っていうのはそういう弊害があるって意味です。そもそも文章にしちゃう時点で「無意味」が「意味」に勝つのは結構難しいんですが,実際の世界には意味はなく(因果はあるけどね),意味をつくっているのは人間ですから,本当はそんなことに捕らわれていては馬鹿馬鹿しいといえば馬鹿馬鹿しい。日本…というか東洋には「無」という概念があって,本来「意味」という概念は西洋の方が強いので,現在は明治以来輸入され肥大を続けてきた意味がそろそろ社会に弊害を与えているって事でしょう。でも本来西洋も意味はあってもその前に神の前には平等という無意味さがくっついているんですけどね。
リンクの更に引用元の文で,うまいなぁ…と思ったのはいきなり無意味にしちゃうとみんななにしていいかわからなくなるので,「リズム」つまり普通に暮すことを勧めていることです。
個人的にはわたしも結構物事を考える質ですが,すでに考えてもしょうがない…という結論が出てます(笑)。考えるのは物事をうまく相対化出来ないと,結構辛いと思います。そういう意味じゃいろんな意味を問いかける今の世の中は結構暴力的だと思います。
コメント
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