たろの日記ページ,gooブログ版

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外国人とのランク

2005-12-08 13:36:36 | 社会
前のエントリを書いた後の話ですが,以前購入していた「ブエノス・ディアス,ニッポン」という本を読み始めました。まだ読み終わってないので,感想は後日別途書きますが,関連するので,さわり(要点)だけ。
この本は日本にいる外国人の案件を多く扱ってる弁護士が書いた本で,つまり不法滞在してる外国人が抱えている問題について書かれています。日本は建前では特殊能力を持った外国人以外の就労を認めてない…といいながら実際は多くの外国人が単純労働のために日本にいます。不法入国やオーバーステイ(ビザが切れた後も日本に居続ける)が実態としてはかなり行われていて,そしてそういう人たちを雇う業種もあるし,そういうところに人を派遣する会社もある…。つまり建前と実態が乖離してます。乖離しているために,この手を扱う法律が,つまり役所が一貫性のあるルールで運用されておらず,役所の気分でその人たちの扱い(強制送還されたり,長期滞在が認められたり)が決まってしまう状況のようです。
この本を買ったのはわたしが以前オランダにいって詐欺にあったときに,海外の治安が悪い…というよりは,単にわたしは日本にいるので気づかないけど,日本でも外国人に対して行われる犯罪があるのでは?…と,つまり日本が安全で居心地がいいのは日本人にとってだけで外国人にとってはそうではないのでは?…と思ったからです。
で,この本をちょっと読んで気づくのはそういう役所の問題もありますが,それ以外にも世間の目とか,仕事での扱いとか…いろいろ在日外国人は大変な目にあって…それでも日本で稼ぐために我慢して身を隠して目立たないように働いている人たちが結構いるということです。
…で,昨日の日記に書いたようなことを考えつつ週末のニュースをみると,捕まった犯人の件はいいにしても,この事件をきっかけに犯人と同じ職場だった外国人,親族などに対する報道の執拗さ…そしてその時にかなり低姿勢で記者に答える彼らをみると,ちょっと日本人じゃないってことですべての外国人に差別意識が生じてないか?…と。
結構驚いたのが犯人に9才の時に被害にあった女性(現在は成人)にわざわざペルーまで行ってインタビューしてること。もちろん本人に了承をとって(でも謝礼金で釣ったのかも知れない)るのでしょうが,小児の時に性犯罪(ただし未遂だったそうですが)にあった女性に(モザイク付きですが)映像付きでインタビューするなんっていうのは,同じ日本人に対してだったら出来るのだろうか?…とか思いました。
どうもね…。今回の扱いの中に日本側には「同じ外国人なんだからみんな怪しい」という思いと「大げさになってますます差別を受けると困る」と思って低姿勢なペルー人の構図を感じて…とても気持ち悪いのです。
もちろん,犯人の方を持つつもりは全然ありません。ただ先日のフランスの暴動のような構造が規模は小さいものの日本にもあるのだな…と。なんとも気持ち悪いし…,どうも我々に良く見えない部分があるな…って思います。
コメント
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