たろの日記ページ,gooブログ版

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錬金術と宇宙開発

2005-07-16 09:00:16 | 時事
7/6に書いたディープインパクトの件に関して,意見を頂いて「すごいことだし,価値があるんじゃないか…」とか…。まぁそれはそれで認めますけど,昨日もちょっと書きましたが,わたしは宇宙開発について幾つか疑問があります。全否定ではありませんが…。
いつも思うのが日本の人工衛星にせよ,スペースシャトルにせよ打ち上げの際にくっついている巨大な打ち上げ装置や燃料タンク。あれって例えばガソリンとかにするとどれくらいの量なんでしょう?。アレだけの燃料を燃やせば当然物凄い量の二酸化炭素が出るのでは?(出ないタイプの燃料もあるかと思うのでそうとも言えませんが)…,とか酸素を使うとか,もしかしたら途中でオゾン壊してませんか?…とか。まぁ空気を汚してないにしても,燃料を消費してるのには違いありませんし,それ以外にもかなりいろんなものを一回の打ち上げに消費してしまいます。
「そこまでしないと大気圏を越えられないのだなぁ」と思うのですが,一方でそこまでする必要は何なのか?…というのがそろそろ気になり出してきました。
そこでふと思い出したのが「錬金術」。錬金術というと,西洋の中世までにやられていたことで,つまり「金」をそれ以外の物質からつくろうという試み。もちろん,それ以外の科学的な技の検討全般を指して錬金術ということもあるようですが,現在錬金術という言葉が指しているものは「疑似科学」で,決して(フィクションの世界を除くと)いい意味ではありません。つまり出来もしないし,やり方も見当違いのことを何百年もやっていた…と。
現状の科学を知っていれば金の合成なんっていうのは原子核レベルの加工が出来ないと無理で,それを産業として実用化するのは現状無理でしょう。でも当時はみんなそれをまじめに考えていたし,期待して巨額の資金を捻出したパトロンも多かったのだと思います。
さて一方宇宙開発。いままで幾つのロケットが大気圏を越えたのかはわかりませんが,そこで作られたエネルギーは,もしくは食料はどれくらいあるのでしょうか?…。わたしの知る限りありません。わたしが知る限り宇宙開発は地球の貴重なエネルギーを宇宙にどんどん持ち出してるだけに見えます。
もちろん,まったく役に立ってない…というつもりはありません。人工衛星は気象予想や通信,放送…というレベルで実際の我々の生活に役に立ってます。ただわたしが子供の頃に描かれた宇宙開発の夢は人口問題やエネルギー問題を解決するもの…としたものでした。そういう意味で月への有人飛行や,火星,もしくは太陽系外への探査…というのをやっていた気がします。しかし,実際その方面への開発があまり盛んでないことを考えても,その夢と現状はあまりにも乖離があるのかも知れません。
…というわけで,宇宙開発によって人口問題,エネルギー問題は解決…というのは,実は錬金術ではないのか?…とちらちらと頭によぎる最近なのです。
…と思いっ切り水を差してしまいましたが,スペースシャトルは月とかいう話より衛星開発とかにも使えるので,別に全部無駄というつもりもありません。また錬金術がそうだったように,その目標の過程で他に転用できる重要な技術が生まれたのも事実です。
ただ,宇宙開発を止めろ…というつもりはないにしても,もしかしたら数百年後に,「当時の人間はすごく無駄なことをしていた」といわれたりしないのかなぁ…と,思うこともあります。
コメント (4)
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