タムリンの備忘録

山、花、鳥、旅などの写真を中心とした自然観察記録です。
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タチツボスミレ

2010年03月30日 | 日記
タチツボスミレもノジスミレやスミレと同様に人里付近で見かけることができます。
写真は、岩国市美川町の家内の実家近くで撮ったもの。
しかし、スミレやノジスミレとの大きな違いは地上茎があることです。
スミレを分類するまず最初の特徴は、地上茎があるかないかです。
スミレやノジスミレは葉柄や花柄が地面周辺の茎からすべて出ています。それに対して、タチツボスミレは地上茎を伸ばしそこから葉柄や花柄を分岐してつけます。
タチツボスミレには、以下の特徴があります。
①日本を代表するスミレで、古典に出でてくるスミレはタチツボスミレらしい。
②花期は2~5月、咲き始めは地上茎は目立たないがしだいに茎を斜上させる。
③花は直径1.5~2㎝で薄紫色。
④花柄には毛がない。(基本は毛がないが、毛がある個体も多い。今回の写真は毛のあるタイプ。)
⑤葉の形は2~4㎝の心形。
⑥距はやや細長く紫色を帯びる。
⑦側弁は無毛。
※日本全土に分布し、個体数も多く、適応の幅も広いため、様々なタイプがあるので同定が難しい場合がある。
いがりまさし著「増補改訂 日本のスミレ」参照
※追記 タチツボスミレの葉は心形、スミレとノジスミレはへら状なので葉の形からすぐに区別できます。