リーダーの葛西選手が腰痛、伊東大貴選手も1人で歩けないぐらいの膝の痛みを抱え、竹内択選手は難病・・・
それぞれ、持病を発表せず競技に挑み、長野五輪以来、16年ぶりに銅メダルに輝いた。見事な日の丸飛行隊だ。ソチ五輪ジャンプラージヒル男子団体の4人に大きな拍手を贈ろう!
竹内選手が試合後発表した『アレルギー性肉芽腫性血管炎(チャーグ・ストラウス症候群)』は難病情報センターHPでは⇒『気管支喘息やアレルギー性鼻炎を有する人に、白血球の一種である好酸球の著明な増加を伴って、細い血管に血管障害を生じる病気です。早期に治療を行うと血管炎は治癒しますが、末梢神経障害が残る場合や、時々再発を来すことがある病気ですので、注意が必要』と記されている。
全身をフルに使うジャンプ競技で血管障害が生じるというのは大きなハンディのはず。それを表情には出さず、見事に飛び切った。
また、伊東選手も膝痛が酷かったのに1本目K点越えで、メダル獲得に向け全力を出した。
当然、エース葛西選手は気持ち良く134mを飛行したのだ。
親子近く年齢が違う選手たちを、溢れる気力と鍛えた体力でリード、腰痛を持ちながらそれを画面で我々に見せることなく見事に銅メダル入賞の原動力となった。
長野五輪以来、低空飛行が続いていた“日の丸飛行隊”は、ソチのジャンプ台で傷だらけでも息を吹き返した。
これを契機に近い将来、きっと金メダルをゲットしてくれることだろう。
伊東選手が話していた。「みんな強い気持ちで、自分たちが今できる最高のパフォーマンスを出すことに徹していた」ことが、傷だらけの飛行隊をメダル獲得に大きく導いたことも嬉しい。