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続・続高校野球

2007年08月20日 | Weblog
 しまなみ海道決戦は広陵の快勝だった。
広陵は夏の甲子園40年ぶりのベスト4進出だ。

 試合は今治西が1回裏2アウトから熊代のタイムリー2ベースヒットで1点先取、序盤は熊代が快投を続けた。しかし、広陵が4回表2アウトから同点とした後、勢いで逆転。さらに5回2点、7回3点と、連投で疲れの見える好投手熊代を攻略して得点を挙げ7対1で快勝し、練習試合での雪辱を果たした。

広 陵0 0 0 2 2 0 3 0 0 =7
今治西1 0 0 0 0 0 0 0 0 =1

 広陵のエース、野村は1回に1点を失ったが、テンポのいい投球と切れ味鋭いスライダーが抜群だった。(これは昨日の今西の試合を見ているようだった)野村投手を中心に投打がかみあい、投手を中心にした全員野球で40年ぶりのベスト4を勝ち取った。
 一方の今治西は序盤の逸機が後半まで響き、30年ぶりのベスト4進出はならなかった。

 テレビを見ていての感想。今治西熊代投手は走者を背負っても平静に出来る粘投が、この日は疲れが出ていることは否めない様子。中盤の失点はボール半個分のきわどいコントロールが出来なかったようだ。
 今大会1イニングを水安に任せた以外は一人で投げぬいた。それも毎試合ベストピッチングで、最高のピッチングを見せてくれた上、バッティングでも4番の重責を果たした。それに前の試合が延長戦となり予定より1時間以上開始が遅れたため心技体のコンディション調整も大変だったと思う。

 ネットなどの記事を見ると、5回の広陵3番・土生に右中間へ2ベースヒット(タイムリー)を打たれたことについては「自分が信じて投げた。さすがだと思う」と力負けを認めた。

 疲れでどうしようもないとき、時間内に仕事をやりあげなければならないサラリーマン時代ことがオーバーラップし人生を感じさせた。


 試合後、甲子園ではネット裏通路に記者会見場があり、テレビが勝ったチームの監督やヒーローをインタビューする。そのときに映っていた敗者熊代の表情はマウンドとは違い、全てを出した悔いのない表情で、笑顔が実に爽やかだった。

 チームは30年ぶりのベスト4進出を果たせなかった。前日にも121球を投じた疲れから、試合前からコンディションの悪さを感じていたというが「負けて(甲子園の土を)取って帰るのが嫌だった」と最後までエースで4番は勝ち気な言葉を残し、甲子園を去ったという。


 球児たちにとって甲子園の高校野球は、人生の大きなファクターを秘めている。彼らを周囲の人たちがきっちり見守っていくのも大切なことである。

 ヒーローだけをもてはやすと勘違いしてしまう。彼らの人生はこれからなのだから。
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