goo blog サービス終了のお知らせ 

光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

とある平日休のキッチンモデルライフ(笑)

2021-03-10 05:19:55 | その他
 先日は久しぶりの平日休。
 コロナ禍の影響もあり基本自宅蟄居に近い一日です。

 という訳で遅めの朝食が終わると、早速作りかけのペーパーキットの仕上げに掛かります。

 前にも書いた事がありますが私の工作場所は家族の邪魔にならない範囲で「台所の片隅、流しの脇」を使う事が多いです。
 火を使う場所だけに塗装の類はできないのですが頭上に換気扇があるので簡単なプラ工作程度まではできます。

 尤も、ここ1年くらいは車両もストラクチャーもペーパーキットが主体ですし、塗装も外で行なうので台所モデリングのデメリットは意外に少ない。デカール貼りで「蒸しタオルが欲しい」時なんかは脇の電子レンジで手軽にできたりしますしカッターマットがあれば流しに傷も付きません。
 問題は「毎回工作が終わったらすべて元通りに撤収しなければならない事と(当然ですが)調理中や皿洗い中は使えなくなる事」です。
 まあ、毎回片付け癖が身に着くと思えば悪くはないですし、工作がしたさに食器洗いを率先してやってしまうメリットもないではありません。

 BGMは後ろのラジオから流れる「東京FM」
 特に昼間の番組は田舎住まいからすれば別世界の様な都会っぽさが感じられ、これも一種非日常的な空気に浸れます。
 (これが地元のミニFM局なんかだと自分が田舎にいる事を認識できるメリットもw)

 工作がひと段落着いたところで流しの裏側にこっそり存在する「鉄道カフェ風スペース」で紅茶とおやつを。
 一見こう書いたらカッコいいですが壁面は冷蔵庫の側面ですし背中合わせに流しですから、視線を動かすと「ただの台所」です。

 夕方に晩御飯のおかずを買いに外出したほか、その日は蟄居で済ませてしまえました。

 ですが外に出ると夕焼けの山々が眩しい。
 たとえ表の通りであってもたまには外の空気を吸わないと体に悪いという事も認識させられます。

 さて、平日休を使ってやった工作については次の機会にでも。

ノスタルジック鉄道コレクションのはなし

2021-03-09 05:15:58 | 鉄道模型 
 今回は先日リリースが発表された「ノスタルジック鉄道コレクション」から

 最初に鉄コレがリリースされてからもう15年になりますが、シリーズを重ねるにつれて当初の「手軽に鉄道模型を愉しむ」という方向性から徐々にスケールモデルのコレクションの方向に舵が切られ、今では編成物の電車や国鉄・JRの制式車両などがメインになってきた感があります。

 (写真はワールド工芸の電動貨車です)
 まあ、そういうニーズがあるからこそそうなってきたのも確かですし、実際ご利益を受ける事も多いのですが「小レイアウトに向いた小型の車両」とか「気が向いた時にこたつの天板の上のエンドレスでちょこっと走らせられる短編成」といったお気楽な楽しみ方がしにくくなっていたのも確かです。

 売る側もそれは認識していたようで「鉄コレの原点回帰」を謳ってスタートするのが今回のノスタルジック鉄道コレクションという事になるのでしょう。

 予告されたラインナップで驚いたのはのっけから「国鉄EB10」「キワ90(タイプ)」がラインナップされていた事です。
 キャラクター的にKATOのちび凸に近いキャラクターを想定している様ですが一応プロトタイプの存在する小型車を出してきたところにスケールモデルに拘る従来の鉄道模型ファンを無視できない部分も感じられたりもします。

 蓄電池仕様のAB10の方は「富井電鉄」仕様のフリーという形でのリリースらしいですがちょっと弄れば改造は容易ではないかと思います。

 この種の小型機はチビロコをはじめとするKATOのポケットラインやワールド工芸や津川洋行の超小型機関車などが出ていますがデザインやラインナップはともかく走行性の点では難のあるモデルが多かった(その点でコアレスモータのポケットライン振動力が登場したのは嬉しかったのですが)ので走りが良ければ今回の企画は悪くないと感じました。
 何よりここしばらくミニSLレイアウトの棚幡線に適合する新車がリリースされていなかったので久しぶりに活気が戻ってきそうです。

 キワ90については以前某時計店の中古屋さんでワールド工芸の出物を見かけたことがあるのですが高くて買えなかった思い出のあるモデルなのでリリース自体は嬉しかったりはします。

 それと、いい意味で予想外だったのはラインナップの中に津軽のDC20をモチーフにしたと思われる箱型車体のDLがあった事。
 50年前のTMSでこれの16番モデルの記事を読んで以来、私の心の隅っこに引っかかっていた機関車だったのですが、タイプとはいえまさかこれがNゲージのプラ量産品で出るとは思いませんでした。これなんかは手を加えてDCタイプ、ロッド付きにできないかとか考えたりもします。

 今回のラインナップは、サイズ的には手頃なモデルなのは嬉しいですがお値段まで原点回帰と行かなかったのは残念です(汗)

時代を遡行させたレイアウトにて

2021-03-07 05:15:34 | レイアウト・開運橋
 この間、レイアウト上の平成・令和の電気街の風景を昭和30~40年代の商店街に差し替えたはなしをしました。

 その時は建物を入れ替えただけでアクセサリ類については平成のままだったのですが、調子に乗って先日第二段階としてカーコレなどの昭和30~40年代の車を配置したら風景がどれくらい変わるのかを試してみる事にしました。

 乗用車については昭和45年くらいを境にクルマのフォルムがそれまでのずんぐり体型からロー&ワイドのアメ車的プロポーションに近づいており「クルマのある風景」に時代的な断層が生じた時期に当たります。ですから車を入れ替えることで風景の変化を誰にでもわかる形で伝える事は可能です。
 (逆に言えばそれ以降はクルマのプロポーションにはそれほど大きな変化がないため素人には昭和50年式も平成2年式も同じ様に見える事が多いです)

 ジオコレのシリーズが当初「4丁目の夕日」的な風景造りを基としていた事もあって、カーコレクションやトラックコレクションもシリーズ発表当初は昭和30年代車を数多くリリースしています。
 私もカーコレをストックする時は年代別に車種を分類し、風景に応じて車も入れ替える様にしているのですが、実をいうとレイアウトの設定年代が昭和50年代以降だったのでこの年代の車種を集めるのにはそれほど熱心ではなかったことを白状せざるを得ません。

 いま改めてストックを見回してみたら意外にこの年代の車のストックが少なかった事に驚かされます。
 まさか今になって昭和40年代前半の風景を再現するとは思っていなかったので誤算もいいところです(汗)

 ただ、あの時代は地方都市レベルではいわゆるモータリゼーションのとっかかりくらいのタイミングですから道を行き交うクルマの数はごく少なく、信号待ちの渋滞で山ほど車が必要なんて事が無いのが救いと言えば言えます。

 前の電気街の時よりもまばらに車を配置、名鉄のモ520辺りを配置するとそれなりに昭和40年代前半ぽく見えてきたのには我ながら感動しました(自画自賛)


 更に写真をモノクロとかセピア色に替えると更に雰囲気がレトロっぽくなります。
 同じレイアウトでもこういう楽しみ方ができるというのは模型ならではではないでしょうか。

みにちゅあーとの「のび太の家」と屋上遊園地のはなし

2021-03-06 05:10:16 | ストラクチャー
 先日から続けてきたみにちゅあーとの「のび太の家」ネタの続きです。

 せっかく完成した「野比さんの家」ですが素建ちでポンと置いている限りは(余程のドラえもんマニアでもない限りは)「ただの家」でしかありません。

 これではせっかくキットを買って作っても(私の様な「どこにでもある家」に魅力を感じる変人を別として)ドラえもんらしい訴求力を欠いてしまいます

 そのせいか、このキットにはおまけとしてドラえもん始め、主要なキャラクターのペーパーフィギュアが付属しています。

 これもパーツの貼り合わせで形を作る構成です。
 出来上がったフィギュアはキャラクターをかなり的確に表現していますが、Nゲージに使うにはオーバースケールでそのままでは使えません。
(と言いますか、このキット自体が鉄道模型のレイアウトに使う様な用途をあまり想定していない気もしますが)

 なので本来ならこれらのフィギュアは使い道がない・・・はずなのですが当レイアウトならではの用途が見つかりました。

 私鉄ターミナル駅のモジュールにある「デパートの屋上遊園地」または「駅ビル屋上のステージ」のディスプレイです。
 どちらも「ドラえもんのキャラクターが看板で存在してもおかしくないロケーション」ですし、フィギュアの大きさもそういう用途ならばぎりぎりリアリティを保てるサイズです。
 看板状に構成するか立ち人形形式にするかが考えどころですが、いずれにしても今回のキットについては無駄を出さずにしゃぶり尽くすことができます(笑)

 組みあがったキャラクターたちを以前紹介した甲府モデルの「屋上手すり」に貼り付け。
 どちらもペーパー素材なのでクラフトボンドで簡単に付きます。

 これを屋上遊園地の壁面に貼り付けるだけという、工作にも何もなっていないプロセスですが、屋上遊園地特有の「おもちゃ箱をひっくり返したような凝縮感」には一役買ってくれたと思います。

 それにしても、キャラクターモデルとして捉えるなら、これのない「のび太の家」は本当に「どこにでもある普通の家」でしかないですね(笑)

NewDays鉄コレの201系中央総武緩行線仕様

2021-03-04 05:08:37 | 車輌・電車
 Newdays鉄コレの埋蔵金車両から

 前にも書きましたがNewdaysの鉄コレは第3弾まで出てシークレットも含めると33種のモデルが出ています。
 こう書くと形式ごとのバラエティが相当に広そうな印象を受けるのですが、よく見ると205系、701系、201系、101,103系のカラバリで全体のかなりの部分が占められているので彩りこそ派手ですが形式ごとのバリエーションはそう多くはありません。

 今回の第3弾の201系もそうしたひとつで、中央総武緩行線仕様の黄色い201系です。
 NewDays鉄コレの201系は中央快速オレンジの仕様と京葉線のスカイブルーが既に出ており、今回のは第3弾という事になります。

 学生時代まで本でしか首都圏の電車という物を知らなかった私の様な田舎者の印象からすれば「201系=中央線のオレンジ色」と言う印象が強かったのは確かです。
 ですが現住地に住み着いてから実際に新宿駅のホームに立ってみるとオレンジ色に負けないくらい黄色い201系が走っていて結構なカルチャーショックだったりしたものです(まあ新宿~お茶の水まではほとんど並行して走っているから目立って当たり前ですが恥)

 今回のクハ201を手に取っているとそう言う当時の思い出が胸をよぎります。

 元々鉄コレはその名の通りコレクションアイテムとしてスタートしている訳で、その意味からすればこんなふうに「モデルを手に取りながら当時の思い出に浸る」という使い方が似合うといえばいえます。

 私の場合これまでのNewDays鉄コレのラインナップは編成で揃えてまで手に入れたいものはそうそうなかったですし。
 ただ、そう言う用途を想定するには最近の鉄コレが些か高価なのは否めないのですね(汗)

バックマンの「消防署」

2021-03-03 05:05:41 | ストラクチャー
 トミーナインスケールでも売られていたバックマンのNゲージストラクチャーから。
 今回紹介するのは「消防署」です。

 これまでこの建物についてはカタログや工作ガイドブックなどで写真だけは見ていたのですが、当時日本形の駅舎ですら製品化されていないのに、彼の地では一般住宅はおろか消防署まで製品化されているのかと感心させられた覚えがあります。

 今回改めて実物を見せて頂いたのですが、他の建物に比べて割と大振りなサイズで街並みのランドマークになりそうな雰囲気を持ちます。
 跳ね上げ式のシャッターは最近でこそ日本の消防署でも見かける事がありますが当時は違和感を感じた物でした。バックマンの常で「車庫内の消防車」も最初から固定されています。基本的にはアクセサリとして別売りされていた「トラックセット」と同じようなデザインの消防車ですがVWタイプⅡの救急車はこの建物用のオリジナルです。

 真っ白な壁と真っ赤なシャッターは和風のレイアウトには違和感がありますが色差しや塗り替えでそこそこ和風の通経に落とし込むのは可能に見えました
 まあ、今更そんな事をする必要もないでしょうが。

 日本メーカーのストラクチャーでの消防署の製品化はかなり遅く、80年代にはGMの近代形詰所をベースに消防署を作る記事が当時のTMS(プレイモデル)に掲載された事があります。確か作例ではVikingのマギルス消防車が使われていましたが実車でもマギルスを使っていた日本の消防署はあちこちにありました。

 21世紀になりジオコレでようやく消防署が製品化され、同時期のトラックコレクションで待望の「日本形消防車」も登場しました。が、一旦出てしまうと後は早く、近代形の消防署もリリースされ、Nスケールの消防車も事実上よりどりみどりになりました。

 とは言うものの、消防署の建物だけで数ページが割かれているファーラー辺りとの差は大きいですが。

鉄道ミステリとNゲージ・35「移動密室」と153系

2021-03-02 05:00:31 | 小説
 鉄道ミステリとNゲージネタから
 今回は徳間書店版「殺意の終着点」から山村直樹作「移動密室」を取り上げます。

 静岡を疾走する「東海1号」のトイレの中で男の乗客が毒殺されているのが発見されると言う冒頭からこの物語はスタートします。
 同じ頃、33歳の独身者の会を主宰し、たまたま並走している新幹線を使って会員たちのツアー旅行を進めていた主人公のタウン誌編集長は知り合いの新聞記者から東海1号での殺人事件と被害者がその会員の1人であったことを知らされます。

 ツアー客の中に被害者の知り合いが複数いた事から、その中に犯人がいるのではないかと言う疑いを持った矢先、その知り合いの1人の女性が同様に毒殺されると言う事態が起こります。
 犯人は誰なのか?その動機は?アリバイトリックは何か?


 と言うのが大まかなストーリーです。

 本作は時刻表トリック主体の昭和の鉄道ミステリ短編の典型みたいな作品で盛り上がりに欠ける難はあるものの、割合安心して読める一編と思います。

 さて、本作の殺人現場となる「東海1号」ですが、書かれた時代から推察するに153系が使われていた末期ではないかと思います。

 その153系ですが、Nゲージでは初の国鉄型急行電車としてKATOからリリースされました。最近では競合社が増え初期の大窓の運転台の仕様もモデル化されていますが、初期の153系は165系や457系への展開をも見据えてか窓が小さい高運転台仕様から出されていました。
 私個人も「初めて編成で揃えた電車モデル」だったので記憶に残ります(笑)

 これが出た1980年頃はKATOのモデルの造形も安定してきた頃でもあり実に手堅い構造と造形でした。今のモデルと並べてもそれほど印象に差がない辺り安定感があります。走行性も前作の181系辺りからスムーズになってきていて、当時の私にとってはお座敷運転の花形でした。

 153系というと湘南色がまず連想されますが、関西で使われていた「新快速色」仕様もすぐ後に追加。イメージこそ変わりましたが、こちらはこちらで独特の軽快感のあるカラーリングが好みだったりします。