光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

60年前の「模型とラジオ」に燃える(笑)

2020-01-09 06:19:54 | 書籍
 以下の記事は昨年の12月27日に書いたものです

 前にも書きましたが、今年は週末に地元の活動が集中したため昨年は行けた埼玉のソニックシティのイベントには参加できずじまいでした。
 何かただ忙しいだけで潤いに欠ける週末(しかもクリスマス直前)になるかと思われたのですが、捨てる神あれば拾う神ありとでも言いますか。

 昨年夏に行われた中古鉄道用品チェーン主宰の鉄道フェアが今年はクリスマス前のこの時期に開催されることになりました。
 ここだったら町内活動が終わったついでに立ち寄る事もできます。

 という訳で勇んで会場に直行。
 会場はどちらかと言うとお子様付きの家族連れがメインで私の様なおっさんは場違いな雰囲気。
 ですが鉄道関連のグッズや中古モデルはそれなりにそろっていました。イベント自体が秋葉や新宿のマニア向けイベントとは根本的にノリが異なるのですがw

 結果は古書を何冊か(しかもそのうちの一冊は「スタンプラリーの景品!)いくばくかの車両やキットをゲットして帰宅しました。
 最も ですがそれなりに「まさかこんなのが!?」というサプライズも多少はあった訳で。

 今回紹介する1959年11月の「模型とラジオ」がそれにあたります。

 「模型とラジオ」についてはこれまで折に触れて休刊直前の80年代前半の号については触れてきているのですが昭和30年代前半頃の同誌については全く未知の世界。
 一体60年前の模型とラジオとはどういう雑誌だったのかという好奇心だけで今回のイベントに行った甲斐があったというものですw

 巻頭の特集は「1959年度の国鉄、私鉄、輸出用の新造車両写真特集」!!

 表紙にもある157系を筆頭に20系、155系、ED71などがバリバリの新車として紹介されているのは勿論近鉄の2代目ビスタカー名鉄の5500など、なんと軌道モーターカーの新車まで網羅されていたりして。輸出車両にもページがさかれていて充実度は非常に高いものがあります。

 表紙も飾っているその157系もさっそく菊池文雄氏の筆になる「16番モデルの製作法」が掲載されています。

 実は鉄道関連の記事はそれだけに止まらず「OゲージでDF41(!)を作る」「HOレイアウト・川や池を作る」「Oゲージの塗装のコツ」と都合4つも記事が掲載されています。

 これでも他のジャンルの記事が15くらいありますから鉄道だけが突出しているという訳ではないのですが、鉄道模型関連の広告のボリュームも多いですし読者の投書でも鉄道関連のが散見されますから、この当時の中高生の間では工作の対象としての鉄道模型ジャンルが定着していたことが伺われます。

 今回の一冊で特にわたしが興味深く感じたのは質問箱のページにあった以下の「質問」です。

 あの当時は日本型のNゲージなどは影も形もなかったですし、まだOゲージがそれなりに定着していましたからHOゲージが「運転を楽しむゲージ」という立ち位置だった事は覚えておいていい事だと思います。

イブの就寝前のひと時に猫屋線を楽しむ(笑)

2020-01-08 06:17:01 | 旅行・探訪・イベントなど
以下の記事は昨年のクリスマスイブに書かれたものです。


 昨日の世間はクリスマスイブという事で行きつけのスーパーの前では焼き鳥屋さんの屋台が大活躍し、ケーキ屋さんはデコレーションケーキ受け取りの行列を作る。
 挙句の果てには頭上をナイトクルーズのヘリが飛び回るというお祭り騒ぎです。

 そんなイブの夜、買い込んだパーティ用惣菜で夕食を済ませ、台所やら風呂場やらも静かになった就寝前のひと時ともなると流石に世間も静まり返った静かな夜になります。

 と言う訳で就寝前の炬燵の中で先日動力化させた猫屋線のナローを引っ張り出して即席の運転会です。

 最少で103Rのエンドレスが組めて、それなりに可愛らしい車両がコトコトと走る鉄コレのナローゲージモデルは「思い立ったら即炬燵の上で展開できる」手軽さで「走る鉄道模型の魅力を楽しめる」という点でもっと評価されていいと思います。
 
 例えるなら「初めてプラレールのセットをクリスマスの夜に開いてみた時のワクワク感」に近い物があるのではないかと(とはいえ私にはそんな経験ないのですが汗)


 昨日のこのブログで「103Rが使えなさそう」とか書いてしまった「チビ凸動力を組み込んだ猫屋線の単端」でしたがやってみたらどうにかこうにか103Rのスーパーミニカーブはクリアできました。
 ですがカーブでの抵抗は強く、足まわりへの負担は大きそうです。やはり140R以上のカーブの方がこの動力らしいスムーズさを楽しめます。
(尤も同じ傾向は鉄コレ純正のTM-TR02でも感じられましたが)


 この時の為に取っておいたサバランのラム酒の薫りを楽しみながら、エンドレスくるくる回りの単端を眺めるのはイブの夜に小さなぜいたくを味わっている心持ちになれました。

 余談ですが1950年代のアメリカ辺りの中流以上の家庭では、クリスマスの前後にライオネルやアメリカンフライヤーのOゲージの線路をリビングやガレージ一杯に敷きまわして列車を走らせ回らせるというライフスタイルがあったそうです。もちろん即席ながらシーナリィが付き、建物類の照明は当たり前、列車に連動したギミックも豊富だったので「私設テーマパーク」のノリだった由。
 あちらは何事もスケールが大きいですが「エンターテイメントとしての鉄道模型」の地位が定着している事の表れなのでしょう。

リニューアルのKATOチビ凸動力を猫屋線単端に組み込んでみる

2020-01-07 06:05:44 | 車両・16番
 先日紹介したKATOのチビ凸用動力ユニット。

 これを入手して目論んでいた事のひとつは先日リリースされた鉄コレ猫屋線の単端の動力にこれが使えないかという事でした。

 もしそれが可能だったら、軸距が鉄コレ動力のそれより長くなり見た目の安定感は増すのではないか、又KATOの新型動力によりスムーズな走りになるのではないかというのが目論みだった訳です。

 そこで入手した動力を早速コンバートします。

 今回の単端は床板のフレームに別売りの動力を組み込む方式を取っています。

 事前のチェックではこのフレーム部分の寸法は今回のチビ凸動力とほぼ同サイズの様です。

 床板フレームを車体にはめ込むためのポッチが引っかかりますが、ここ(写真では下の方のポッチ)をカットすればどうにか入りそうです。
 単端の場合カプラーは後部のみなので、チビ凸のカプラーも片方は取り外します。
 また、鉄コレでは床板から出ている4か所のポッチを車体にはめ込む形式ですが、今回のチビ凸ではポッチを無視してそのまま組み込んでみました。もしダメでも最悪動力をボディに接着してしまえばいいかという覚悟で臨みました(笑)

 結果。

 「案ずるより生むが易し」の諺通りと言いますか、案外簡単に動力がはまりました。

 見た目の安定感も向上していますし、動力の威力のせいか「このサイズの単端が惰行した」のには驚きました。

 ただ、動力とパワーユニットの相性の問題かスローの効く範囲は狭い様で、スロットルを加速して、あるポイントまで来ると急に加速する傾向がある様です。
 又、軸距が長いせいで103Rのクリアは難しそう(近く実験するつもりです)


 又、私のイメージにある単端と比べるとやや足回りが重厚過ぎるのが惜しい。
 ですが改善点の方が大きいのでこれはこれで納得できます。

暮れの入線車・TOMIXの415系1500番台

2020-01-05 06:10:03 | 車輌・電車
 先日地元の中古屋さんで入手した車両から。

 TOMIXの415系1500番台増結セットです。
 415系1500番台はこの趣味を再開させた直後くらいのタイミングで基本セットの中古を入手しており、10年ぶりに8連の編成が組める事になります。

 211系と全く同じ顔をしていながら交直の電車特有の賑やかなパンタ周り。
 濃紺の帯をステンレスの車体に纏った常磐線カラーも意外とシックな感じがして好きだったりします。

 増結セットなので当然動力はなし、ヘッドライトも片方しか装備されていません。
 又片方の先頭車はダミーカプラー。反対側はアーノルドカプラーとなっていますがダミー側のスカートが欠落しているのでここだけは手当は必要でしょう。

行きつけのショップには生憎415系のASSYがなかったので次善の策として115系のスカートを調達して履かせました。
こういう「台所の余り物でおかずを一品でっちあげる様なリペア」を私個人は「光山仕様」と呼んでいます(笑)

 なのでこのモデルについてはこれ以上書く事が無いのですが、何の気なしに編成を組んだ415系4連をミニカーブを多用している棚幡線レイアウトを走らせてみたら140Rのカーブをあっさりクリアしてしまったのには(予め分かっていても)のには驚きました。

 ただ、元々20M級の4連が似合わないレイアウトだけにカーブの曲がりっぷりが豪快な事になっていますが

KATOのチビ凸動力ユニット

2020-01-03 06:06:49 | 鉄道模型 
 先日の運転会の帰りに行きつけのショップで引き取ってきたアイテムから。
 かねて予約していたKATOのちび凸&チビ客車の動力ユニットです。

 先日チビロコとチビ凸が動力リニューアルでリリースされた折、動力も別売りされると聞き、予約していた物です。

 今回の動力はモーターを最新のコアレスモーターに換装し走りが大幅に改善されたとの事で、既にチビロコを入手していたユーザーのレポートではかなり評判が良かった事からかねて私の目論んでいた二つの計画にはピッタリと思っていました。
 それは置いておいて、

 コアレスモーター仕様の小型動力としては既に津川のものが出ていますし、ワールド工芸のキットなんかでは「台車の中にモータが内蔵されているNゲージ版パワートラック」みたいなのも出ています。どちらも走りの滑らかさを知っていましたから期待が高まろうという物。
 店頭での試走ではどちらのユニットもスローが良く効いていますし、走りそのものも実に滑らか。小型の二軸動力としては現時点でほぼベストといっていいと思います。

 私が目論んでいた二つの計画については次回以降にでも紹介したいと思います。

交通フェスタの運転会から「鉄博風モジュールとZゲージの活躍(笑)」

2020-01-02 06:03:29 | 旅行・探訪・イベントなど
 先日行われました公共交通フェスタ2019の運転会から、その3です。

 今回の運転会では3年ぶりに鉄博風モジュールを持ち込みました。

 参加にあたりモジュールの補修と改修を行いましたが、頭端展示台をはじめとする建物の追加、鉄道馬車や新幹線などの展示物の追加などでリニューアル。

 中でも目玉となったのは昨年来運転会に備えて増備してきたZゲージの車両たちです。
 殊に一昨年から登場した六半のZショーティはまさに鉄博風モジュールのためにリリースされたかのようなハマり具合でした。
 これまではZゲージ線路を走らせるメインが天賞堂や六半のフルスケール車両の編成ばかりだったのでリアルな事はリアルな物の、鉄博風モジュール上では今ひとつ遊び心がほしかったのです。

 そんな訳でかねてモジュール内で走らせるZゲージ編成で実際の鉄博で見る様なミニ列車っぽいのが欲しかったのですが、今回ようやくそれが実現できたわけです。
 (これが出なかったらクラウンのコキをトロッコ列車風に改造するというのを本気で考えていましたから汗)

 今回の運転会ではなぜか他のメンバーがJRE系の新幹線を出さなかったので、ZショーティのE5系が唯一の参加となりました。
 それもあって結構目立つことができました。新幹線を出すとやはりお子さんたちの反応がまるで違います。

 また、地方が異なるので知らない人が多いかと(私が勝手に)思っていたゆふいんの森も走らせてみると意外に好評。
 特に子供連れのお母さんがたの受けがよかったのには驚きました。

 Zショーティの走りもサイズを考えると十分以上な物で低速もそこそこ効くので瓢箪型エンドレスの様な直線の無い線路の上では意外なほどいい雰囲気の走りを見せます。

 又メルクリンミニクラブの蒸気列車も外国型のカラフルさから目を惹いた様です。
 こちらもまた年配の方から「これはメルクリンですか?」と訊かれたりしてこれまた意外だったりします。

 公共の場での運転会ではマニアの集まりとは異なる客層のギャラリーが多いのでこうした色々な視点を持った方々の視点が得られるというのは非常に有難いし、それが後々役立つこともあります。

 これらに混じって従来からの入線車の編成も走り回ったのでメインのレイアウトに負けない位のバラエティを出す事が出来たと思います。

 これらが時にはNの列車と並進したりすれ違ったりする事はもちろんですが「レイアウトの規模が大きいために列車の通過の間合いが長くなってしまう」という大規模なモジュールレイアウト特有の弱点をカバーする意味からもレイアウト全体の彩りとして大いに活躍してくれたと思います。
 (同じ事は路面電車線を組み込んだモジュールなどでも言えます)


 おかげで今回の運転会で私は自分のモジュールにほぼかかりっきりになりましたが、私としては意外且つ嬉しい誤算ではありました。