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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

相馬御風「実物と模型」を読んで

2010-08-10 06:57:26 | 書籍

 今回は毛色を変えて読書感想文みたいなのを(笑)

 以前にもインターネット図書館の青空文庫の話をした事がありますが、これまで鉄道絡みの小説はいくつか読んだ事がありますが模型についての随筆が取り上げられるとは思いませんでした。

 相馬御風の「実物と模型」
 http://www.aozora.gr.jp/cards/000959/card51380.html
 一読して、これまで自分の頭の中でうまく纏めきれていなかった「実物通りに似せる事が模型の本質たり得るか」という点についてすっきりした形で語っている事に感銘しました。

 「(魂のない)模型は実物に似れば似るほど実物から離れた見る者に不快感を与える怪物になってゆく」との論旨(私なりの解釈ですが)にはまさにわが意を得たりの思いがしますが「魂のない事が模型の本質である」というのには一抹の寂しさも覚えました。
 むしろここは「実物を似せるにしてもそこに作り手の感性が反映されるからこその模型ではないか」と捉えたいところです。
 そうなると「模型は芸術たり得るか」という別の問題になってしまいますが…

 しかしながら、これは感心すると同時に最近の私のモデルに対する捉え方にも反省を求めるものでした。
 このところ、新製品が出る毎に「このモデルはこんな所まで表現している」「ここまで細かく作りこんでいる」という事を模型を評価するものさしとして必要以上に大きく考えていたのではないかという反省です。
 あるいはその正反対にディテール不足の旧製品に対してその素朴さのみを唯一の取り柄であるかのように捉えてしまうことも同じ次元の評価といえるでしょう。
最近ブログやSNSでのモデルの評価を見るにつけ「凄いモデル」である事「実物同様の細密さ」である事を評価基準としたものがあまりに多すぎる気がします(これはもちろん最近の私のブログについてもいえますが)

魂のこもっていない(形だけの)「模型」と見た目は稚拙でも作り手の思いが伝わる「玩具」ではどちらが見る者の心を打つでしょうか。

 本来ならばモデル・模型に対してはそれが自作品にしろ製品にしろその作品(製品)に込められた作り手の感性が自分の印象にどれだけ近づいているかこそを模型の評価の基準とすべきだと思います。
 それゆえに(たとえそれが自己満足の為であったとしても)自分自身の基準となりうる審美眼を普段から磨いたうえでモデルに接する姿勢こそが大事なのではないでしょうか。

 そろそろ自分の感性を拠り所にしたモデルの見方、捉え方、評価というものを私も含めたそれぞれが磨くべき時期に来ているのかもしれません。
 少なくとも「趣味の対象たる模型」についてはそうではないかと思えます。

 何度か読み返すうちにそんなことをふと考えました。

(写真は本文とは関係ありません)

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モジュール再改修10・ミニシーンを配置してみる

2010-08-09 06:41:16 | モジュール.1


 形のできた装甲車「レディバード」を早速駅前通りに配置しました。周囲にはカーコレ第10弾を中心に総勢10台以上のパトカーが行進します。

 本番ではこれに加えて手前にはTV中継車や警備に配置される本物のパトカー(地方ロケでは地元の消防団が警備や消火シーンに駆り出されるケースもあった様です)当然撮影隊もアイコムのスタッフが置かれる事になります。実際の「西部警察」だとエキストラに数100倍するギャラリーが要るのが普通ですがさすがにそんなのは予算と手間が許しません(大汗)ついでにこの手の撮影に欠かせない「撮影用のヘリ」なんてのもまず無理です。

(但しアイコムの撮影クルーがもう一つか二つほしい所です。周辺のビルの屋上などのアングル違いに複数のカメラが必要な筈ですから)


 さて配置してみるとレディバードの無闇な大きさがひときわ目立ちます(なにしろ同スケールのハイデッカーバスより高い)
 実際にこんな装甲車があったらでかすぎる上に機動性に欠けるのでとても実戦には使えないでしょうがこの手の「お祭り騒ぎ」に使うには十二分な迫力があります。

 それにしてもこのモジュール、仙台の青葉通りをモチーフにしたはずだったのですが、ふたを開ければデパート屋上ではアイドルショー、地上ではパトカー大名行列、その真下には地下駅が走り、隅っこには高さ60メートル相当のTV塔と殆ど無法地帯(笑)と化しています。

 元々都市のダイナミズムをモデル化したいという思いはあるのですが、我ながら何か勘違いしている様な気も(笑)

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マクドナルドのプラレール

2010-08-08 07:52:02 | その他

 先日子供をつれてマクドナルドのドライブスルーを利用した折、ハッピーセットのおまけについてきたのがプラレールでした。
 大きさがぷらレールよりやや短めですがオリジナルのプラレールとも併結が可能とのことでその意味では鉄コレとNゲージとの関係にも似ています。
 デフォルメの聞いたフォルムもこうしてみると案外悪くはありません。
 

 このプラレール、上部のボタンを押すとタイフォンと走行音が鳴るというギミックがありますがこれは結構楽しいものがあります。
 日曜日は特典もあるそうなのでまだハッピーセットを買おうかなどと考えてしまいます(笑)
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モジュール再改修9・ミニシーンの隠れた主役を作る

2010-08-06 19:33:09 | アクセサリー

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 西部警察の「無防備都市」、劇中で一番インパクトがあったのがパトカーを踏み潰しダンプカーを破壊しながら前進し続ける装甲車のシーンでした。
 今回のミニシーンの肝も装甲車に踏み潰されるパトカーではないかと思います。

 劇中では踏み潰されるのは230セドリックでしたがカーコレには230がなく、最近出た130セドリックとMS40のクラウンを代役に立てました。

 写真集などを見ると劇中では殆どまったいらといえるくらいにフロントがつぶれているのでそのレベルを目指してペンチと熱したドライバーなどを用意して臨みました(笑)
 プラ製なので上から押しつぶす表現はダイカストより楽かと思いましたが内部のポッチやホイル部分の肉が意外に厚く、劇中や写真集で観る様なぺちゃんこな感じにはなかなかなりませんでした。

 今回はこれ位が限界という事で(汗)
 それにしてもこの手のミニシーン、一度のりだすと止まらない所がありますね。
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モジュール再改修8・ミニシーン「無防備都市」の主役を作る・3

2010-08-05 06:59:58 | アクセサリー

 砲塔部のスクラッチはどう作るか迷いました。
 スチロールの切り出し・ボール紙を経てプラバンとニ転三転しています。

 主砲の125ミリの砲身はこのサイズだと1ミリ径のパイプがあればどうにかなりそうですが単に丸棒を使いました。
 この他煙幕や機関砲などの別パーツはワールドタンクミュージアムの74式戦車からの移植です。

 こうして大体の見当を付けた所で0・3ミリ厚の透明プラバンで車体を再製作しました。何故透明かと言うと縮小コピーした設計図をなぞる形でパーツ取りが出来ないかと考えたせいです(笑)
 仕上がりはボール紙に比べて幾分かっちりしてきたかという程度で製作者の不器用さと雑さまではカバーできませんでした。

 とはいえこの「レディバード」、元が「建設機械ベースの劇用車」なので実物らしいリアリティよりもフォルムの見せるインパクト命の所があります。この辺り同じ劇用車でも同時期に作られた戦国自衛隊の61式戦車の実物どおりに見せるというコンセプトとはとは根本的に異なるものですが、ならば今のままの大雑把な格好でも案外悪くないかもしれません(笑)

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モジュール再改修6・ミニシーン「無防備都市」の主役を作る・2

2010-08-03 21:02:57 | アクセサリー

 前回から製作に掛かっていたアイテムですが、一部の方のお察しの通りモノは「西部警察第1話の装甲車」だったりします。

 今回の製作は放映当時の模型とラジオの記事と設計図があって初めて実現できたものです。最近の専門誌は専門化・細分化が進み過ぎてジャンルを超えて工作の楽しみを総花的に楽しませてくれる物が本当に少なくなりました。この雑誌の様に鉄道模型とガンプラ・RC・電子工作が同列に扱われる雑誌が一つくらいあってもいいと思うのですが…
 
試作の車体はボール紙、それもスーパーでワイシャツを買った時に付いて来るあれです(笑)本来は本製作の前に要領をつかむための仮組みなのですがそれに塗装してしまう所が我ながら何とも(汗)

 車体は模・ラの製作記事に出てくる展開図を基にパーツを切り出しますが図面上の数値はノギスで計測したタイヤの直径から逆算して5分の1に修正して使いました。


 製作記事のそれはリモコン操縦のモデルなので全長25㎝位の大きさです。この記事でもボディは紙製ですが図体が大きいのでのりしろの部分があります。今回のモデルはNゲージサイズで同じボール紙工作でも紙の厚みだけで何とかなりそうだったのでクリアボンドのイモづけで製作しました。

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モジュール再改修6・ミニシーンの主役を作る・1

2010-08-02 18:44:54 | アクセサリー

 今回のモジュールの改修ポイントは建物の追加のみに留まりません。
 運転会向けのミニシーンの追加も眼目のひとつでした。

 そのミニシーンですが、どうしても必要な主役がいるのですがこれまでどうやって作るかが悩みの種でこれまで手が出せませんでした。

 このほど素材になるモデルと設計図が手に入ったのをのを幸いニ年越しの企画にGOサインを出した訳です(こう書くと何やら大作のような感じですが実際はそんな事はありません)

 素材は「ザ・建機」のショベルローダー。独特の連接構造がこれから作るモデルにぴったりと思えました。
 これで何を作るかというと・・・

 製作途上の写真です。これで何を作るかが見当が付いた方もいると思いますが、続きはそのうちに。

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チビロコ対義経号

2010-08-01 16:51:30 | 車両・蒸気機関車

 先日チビロコという「なんちゃって古典機」が入線したばかりなのにその次の日に実際の古典機の中古を見つけるというのは何か因縁じみています。
 こうなると何かが呼んだとしか言い様がありません。

 今回の機種はマイクロエースの7100型「義経号」。姉妹機の「弁慶号」などと並んで誰でも知っている「むかしの機関車」の代表格といえます。

 チビロコの時もその小ささにぐっと来ました(笑)が、こちらのインパクトはそれ以上でした。何しろボイラー径などのサイズが殆ど同じに見えるのにこちらはモーターを内蔵して自走可能。ヘッドライトまで点灯する芸の細かさです。
 とはいえ、このサイズにモーターと駆動部を収めるために機構的な無理をしている様で走り自体はこれまで私が見てきた機関車の中では最も繊細な部類と思います。
 走行している様もある種の精密機械が走っているように感じましたし、説明書にも過負荷な走行や長時間の走行を避けるよう記載がありました。

 さてこの義経、私の手元には実車に準じた客車がありません。勢い手持ちのものを繋いでマッチングを見る必要があります。ポケットラインのちび客、フライッシュマンの二軸客車、先日入手していた1号機関車用の二軸客車を試しましたが元がアメリカンタイプなだけにどれを試しても違和感が抜けません。ちび客車が比較的それっぽいですが車重が3種の中では最も重くやや心配です。フライッシュマンはカラーリングの関係で編成が遊園地っぽく見えてしまいますがサイズが適当なのでこれを牽引するのが一番無難そうです。

 チビロコと義経号のご対面。場所は先日まで185系と455系が居た同じホームです。

 かつてある鉄道模型の入門書で「新幹線が出て行った同じホームに弁慶号が入ってくるような事は最低限のリアリティを守るために避けるべき」という一節がありました。
 その観点からするなら実に許しがたい所業といえます(笑)

 それはさておき意外に違和感のない対面でした。観光地という周囲の設定上フォルマーやファーラーの建物が配置されている事、和風の建物もそれにあわせてセッティングしてある事などが作用しているようです。
 尤も一番の違和感は「スラブ軌道」だったりします(汗)

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