先日紹介のホーンビィ製OOモデルの基本セットの話から。
車両については前述の通り「欧州の人気列車の4連セット」ですが、それとは別にレールのセットも付属しています。
形態は普通の2線式のHO線路(道床なし)のそれなのですが、単純なエンドレスではなくポイントが二つ付属し、側線または退避線が組める構成。
カーブの径はユニトラックの基本セットよりもやや小さいもので1畳の2/3程度のスペースで運転ができる構成です。
ポイントの径もメインラインの急曲線に準じるもののようで、割合急角度に分岐している辺りどちらかというと玩具寄りに見える部分ではあります。
ポイントは手動ですが、PECOタイプのポイントマシンの追加で遠隔操作できる構造の様です。道床がないだけに基本セットでも「ボードに線路を固定して走らせる事が推奨されている」模様で説明書にもその旨が記されています。
ユニークなのはこの基本セットの段階でレイアウトマットが付属している事。
何だか昔の「トミカマップ」(これ知っている人は40代以上なのではw)を連想させますが、基本セットの段階でこれが付いてくること自体凄い気がします。
パッケージの裏側にその完成図が出ていますが、別売りの拡張線路セットを順次追加することでマットにある様な待避線、側線付きの複線レイアウトに成長できる拡張性があるらしいです。
これと同様の構成はメルクリンの十八番ですが、歴史が長いのに日本のHOメーカーがついぞ学ばなかった点でもあります。
(この点はNゲージでも十分とは言えませんが)
パワーパックはプラスチッキーなボディに最小限の操作系と言った趣でイメージとしてはかつてのマイクロエースの基本セットに付いていたパワーパックにごく近い印象(あるいは「週刊SL鉄道模型のパワーパック」にも近い)
本来は電圧や端子の形状の違いからそのままでは日本では使えないと思いますが、今回のセットには日本のコンセントに対応するアダプターは付いていました(でも怖くて今の段階では試していません)
フィーダーはTOMIXによく似たレールのサイドから挿入するタイプ。車止めはプラの単体ですがこれならどの線路にも対応します。
用心深いのは動力車用のゴムタイヤの予備が同梱されている事。つまりゴムタイヤがすり減るくらい使い倒すことを想定しているわけで動力の耐久性にも相当自信を持っているのでしょう。
なお、これらの線路システムとパワーパックは前ユーザーは「購入して以来使っていなかった」様で全くの手付かずでしたw
おそらく前ユーザーもわたしと同様ユニトラックかエンドウの線路でユーロスターを走らせていたのだろうと思います。
そういえば、前回書いていませんでしたが今回の基本セットのお値段は1万円札でお釣りがくる(それも千円札で)安さ。中古とはいえ前のメルクリン基本セットよりもコスパは高そうですw