1
私は普段、晩飯時にスポーツ中継を見るという習慣はほどんどないのですが、一昨日はたまたまチャンネルをひねっていてCSの巨人×ヤクルトのオープン戦を目にしました。
マウンド周辺だけ見ているといつものプロ野球のそれなのですが、会場の東京ドームは全くの無人状態。これほど異様なプロ野球中継のテレビというものをこれまで私は見たことがありません。おそらくこんな事は空前の出来事でしょう。

そして昨日は、帰りがけに近くのスーパーに買い物に立ち寄ってみるとマスクはもとよりトイレットペーパーやティッシュまでもが全く払底していて往生させられます(そもそも肺炎でなぜトイレットペーパーが買い占められなければならないのか理解に苦しむのですが)
いつもなら日曜の昼から夕方にかけて交通量が増え、渋滞の一つや二つ当たり前だったはずの高速道路もガラガラだったりします。
明日から学校も休校という事で表通りの車も心なしかまばらに見えますし。
目に見える範囲だけでも、今回の事態が如何に影響を与えているかが窺われます。

それは趣味の世界でも同様で5月の静岡ホビーショーの中止の情報が流れてから、ほかのイベントに波及するのか否かが私の周囲でも話題となっていますし、実際にさよなら運転の中止なども発表されている由。
現在の事態が今後どうなるかがまるで読めない状況のもと、不安や心配が周囲でも募っているのが感じられます。
まあ、実生活の世界で不便を強いられたり警戒が強まったりするのは仕方がない事ではあるのですが、鉄道模型に関してはイベントなどがここ10年くらいの間に広がったりしてはいるものの、基本個人レベルのインドア趣味である事に変わりありません。
むしろ、こういう時こそ浮足立った気分を鎮める意味で少しでも手を使ってみるほうが、精神衛生上は良いような気もします。
あるいはこの機会に普段やらないような工作とかに手を染めてみるとかもいいかもしれません。

これだけの騒ぎの中ですから何かひとつくらいは落ち着くようなことがあってもいいのではないでしょうか。
それもまた趣味の持つ本質の一つですし。
とはいえ、今この時点で私ができることと言ったら寝る前に布団の中で専門誌でも読むくらいしかないですが(大汗)
2
前にこの題材でブログを上げてからちょうどひと月になります。

その時点では開催の可否が流動的だったグランシップトレインフェスタですが、つい先日今年は中止との発表があり複雑な気分です。
無症状の感染者の比率が高いといわれる子供や若年者のギャラリーと、重症化リスクが高いとされている高年層が多い参加者が大空間とはいえ密閉度の高い会場で入り混じる事は非常にリスクが大きいのは確かであり、現在も感染者数が漸増している現状を思うとやむを得ない決断だったと思います。
とはいえ、これまでインドア趣味の極北(笑)だったテツドウモケイという趣味が世間に開かれた存在になり得ること、未知の他者との交流の中で趣味そのものの深化が図られている事を実感してきた身としては残念に思うのもまた確かです。
今はこの事態の鎮静化を祈るのみ。
そして個々の心構え、用心をもってこの局面を乗り切るほかはないと思います。
ですがその一方で「個人が自宅の一室でモデル相手に手を使いながら内なる自分と対話する(なんだか大仰だな)」というテツドウモケイの趣味のもう一方の側面がこの事態の中で再び前面に出てきている事も実感します。
クラブのメンバーの中にもこの機会に仕掛かり品のモデルの工作に注力している人もいますし、私自身積みプラ状態だったモデルの工作がここひと月くらいの休日の過ごし方として定着してきています。
しかもそれらの成果や経過をこうしてネットという形で発信することができる点、昔とは違う流れを実感もしています。

ここ数年の「イベントなどを通した外へ飛び出す趣味としての鉄道模型」という面が表に出ていた中でやや忘れられがちになっていた部分ではありますが、こうした「動中静」と今の状況の「静中動」とが状況に応じて使い分けられるくらいにこの趣味も成熟しつつあるのかもしれません。
そう思うと今回の試練を無駄にはしたくないという気もします。
3
先日の緊急事態宣言の全国拡大で、不要不急の外出のより一層の自粛が呼びかけられました。
私のところでも先月来あらゆるイベントや会議、学会・研修会から無尽の類に至るまで休止や中止の連続。残業の類もほとんどなくなり、職場では屋内での昼食時の会話も自粛ムード一色です。外へ出れば町中から人出というものが消えはじめ、この間の花見時などはこれまで見た事がない位に寂しい風景を目にしています。
東京の方ではいわゆる休業要請施設とされる商業施設のなかに(床面積が1000平方メートルを超える)鉄道模型屋も含まれていて、今回の事態がより身近なところにまで及んでいる事を実感させられ、さらに容易ならざる事態であることも再認識させられます。


私の現住地では床面積の点で該当する店こそほとんどないと思われますが、それでも行きつけの鉄道カフェは現在予約以外は実質休業状態の様ですし、それを別にしても県外客の来店が激減したりなどで小売店の落ち込みは現時点でもかなりのものになっている事が推察されます。

また、一部の専門誌では来月号の発売を休止することを表明していますし、この世界でもあらゆる面で今回の騒動の影響が表れ始めています。
ついふた月前までは、現在のこのような事態を予想できなかっただけにショックもじわじわと揉みこまれているような感触を受けます。
こんな事ばかりが続いていると騒動そのものとは別に心理面でも落ち込みがちになりますが、こういう時こそ地道な用心とともに趣味的な活動を通して一人一人が心の安定を求める必要があることを痛感します。
前にも書きましたが、鉄道模型は本来インドアな趣味なので外出せずに自宅で楽しめる要素も多いと思います。
私自身、先月来、休日毎の蟄居生活を続けているわけです。
ですが自宅から出ない中で工作や運転で手を動かしている間は不思議と気持ちが落ち着いてくるのを感じ、そのたびにこの趣味を続けて来れて良かったと思える場面も増えています。本来趣味のご利益とはそういう所にもありますが、殊に心理的に煮詰まったり追い詰められがちな時にはその有難みを感じずにはいられません。
それでも、今は一刻も早い事態の鎮静化を祈っていますし、そのために自分なりにできる事はやっていかなければならないという思いも感じています。
今回は何やら辛気臭い話になってしまいましたがご勘弁ください。
4
3月、4月に続き新型肺炎に伴う騒動のはなしから。
前代未聞のGWの全国的な蟄居状態の効果があったのか、5月も半ばを過ぎ、先日は件の緊急事態宣言が大半の府県で解除されるなど、感染者数に関してはやや落ち着きつつあるようです。
尤も、田舎暮らしにしてみれば「不要不急の外出を控える」が「3密のお出かけを避ける」に変わったところで「必要なお出かけ=人の集まる場所」という公式なので解除前と変わる所はそうなかったりします。
先日自宅に届いた電気の明細を見ると今年は昨年に比べて2割近く電気の消費が増えているとの事。これも休日の蟄居の効果なのでしょう。
一方で先月来ガソリンの安値が続いているうえに、走行距離自体が例より短い事もあってクルマの燃油代だけは抑えられています。
あれだけ入手が困難だったマスクもどこに行っても買えないと言う状態は脱したようですがひと箱2,3千円という値付けには往生します(昨年暮れまではひと箱500円内外で買えていたはずですから)
3月からこの方休日の外出を避け、自宅でひたすらペーパーキットを作り手持ちの編成をレイアウトで走らせる。時には昔の書籍を読み返して思い出に浸る。ある意味鉄道模型のホビーライフとしては至極真っ当な生活が続いている気はします。
反面、模型屋さんや中古ショップへのお出かけは文字通り激減。
上京しての研修会の類も全くなくなりましたから秋葉めぐりなんてのも全くありません(汗)
加えて行きつけの書店の閉店から定期購読しているTMSを除いて本も買わなくなりました(それどころか立ち読みすら困難)
こういう時に役立ちそうな電子書籍の分野も鉄道模型に関する限りまだまだラインナップは不十分ですし。
ましてや鉄道カフェに出かけて駄弁るなんて行為もできないですし、田舎暮らしゆえに同好の士と顔を合わせて話が弾むなんて機会もなくなりました。
そんな折ですから先日のTwitterイベント「おうちでグランシップトレインフェスタ」で未知のファンとのコメントや記事のサーフィンで疑似的にでも交流ができた事は非常に有り難かったと思います。あとクラブのメンバーとのSNS上のやりとり、当ブログを含めたコメントでのやり取りができた事も。
いくら鉄道模型の趣味がインドアメインとはいえ、外部との交流ができない、あるいはしないでいると自分の中が澱んでゆくような感覚に襲われることがあります。ネットやスマホの普及はネガティブな面も大いにあるとはいえ、こうした精神的な座敷牢状態の解消には実に有効であることをこの3か月ほどで実感しています。
尤もその一方であまり面白くない話を聞かされる事も結構ある訳で。
先日のスーパービュー踊り子の廃車回送にまつわる騒ぎなんかはその最たるものでしょう。
5月29日夜の甲府駅の工臨撮影では警官も出動する騒ぎだったとか。
ただでさえ密集してカメラを構えるだけで相当にリスキーな時期なのに、線路に侵入して無関係の普通列車を止めてしまうなど到底非常事態下の行動とは思えません。
趣味の成熟度(あるいは大人度)を図る上で各個のファンの自制心の高さは一つの指標にありうると思いますが、その点ではまだまだ大人の趣味とは言い難いですね。私自身は鉄道趣味が大人の趣味であるべきだなんて実のところあまり思っていないのですが、それでも最低限守るべき矜持というものはあると思います。
今回の肺炎騒動、世界的に一人一人のライフスタイルや社会構造に少なからぬ変容を強いている面が大きくなってきていますが、ホビーの世界でもそうした制限や変容に柔軟に対応する事が課題になりつつありますね。
5
ふと思い出しました。
6月5日でこのブログを開設(旧ブログを含む)してから14年目に突入していた事を、です。

この春からの肺炎騒動やそれに伴う各種イベントの休止、更には首都圏をはじめとする県外移動の自粛(もちろん出張の類もなし)など異例ずくめの3か月ほどを過ごしていたのですっかり忘れておりました。
それくらい今年の上半期は何もかもが異例ずくめであると言えます。
その感染形態の特殊性と潜伏期間が長く、不顕性感染者がかなり見込まれるという今回の性質ゆえに、遠出もイベントも買い物すらもが制限されるという前代未聞の状況が世界的に進行するという、誰も経験していなかった事態ですから鉄道模型をはじめとしたホビーライフも影響がないはずがありません。

外が晴れ上がり、見るからに行楽日和という気候の中、自宅に籠って蟄居を強いられたGW。
そんな折でも積みキットの消化とか、専門誌の読み返しとか、自宅のレイアウトやお座敷で運転とか(もちろんブログの更新やコメントでのやり取りなども含めて)他に比べて何とか蟄居を持ちこたえられているのはひとえに「鉄道模型と言う趣味を持っていたから」だとも言えます。
その意味では今年の上半期は「この趣味を続けてきてよかった」と思うことができたと思えます。

しかしそれでも、ここ20年ほどの間に鉄道模型の趣味が世間的に認知され、それに伴いイベントがかなり増えたが為の「外に飛び出す鉄道模型の趣味」という一面が今回の騒動の中で一気にしぼんでしまっているのは残念な事と思わざるを得ません。
とはいえ、そんな局面にあって趣味人としての自分にできる事と言ったらやはり「できる範囲で楽しむこと」しかない事も実感します。
結論としては月並みなのですが、今はとにかく事態の収拾を祈りつつ、自分のできる事をする。それしかない様な気がしています。
私は普段、晩飯時にスポーツ中継を見るという習慣はほどんどないのですが、一昨日はたまたまチャンネルをひねっていてCSの巨人×ヤクルトのオープン戦を目にしました。
マウンド周辺だけ見ているといつものプロ野球のそれなのですが、会場の東京ドームは全くの無人状態。これほど異様なプロ野球中継のテレビというものをこれまで私は見たことがありません。おそらくこんな事は空前の出来事でしょう。

そして昨日は、帰りがけに近くのスーパーに買い物に立ち寄ってみるとマスクはもとよりトイレットペーパーやティッシュまでもが全く払底していて往生させられます(そもそも肺炎でなぜトイレットペーパーが買い占められなければならないのか理解に苦しむのですが)
いつもなら日曜の昼から夕方にかけて交通量が増え、渋滞の一つや二つ当たり前だったはずの高速道路もガラガラだったりします。
明日から学校も休校という事で表通りの車も心なしかまばらに見えますし。
目に見える範囲だけでも、今回の事態が如何に影響を与えているかが窺われます。

それは趣味の世界でも同様で5月の静岡ホビーショーの中止の情報が流れてから、ほかのイベントに波及するのか否かが私の周囲でも話題となっていますし、実際にさよなら運転の中止なども発表されている由。
現在の事態が今後どうなるかがまるで読めない状況のもと、不安や心配が周囲でも募っているのが感じられます。
まあ、実生活の世界で不便を強いられたり警戒が強まったりするのは仕方がない事ではあるのですが、鉄道模型に関してはイベントなどがここ10年くらいの間に広がったりしてはいるものの、基本個人レベルのインドア趣味である事に変わりありません。
むしろ、こういう時こそ浮足立った気分を鎮める意味で少しでも手を使ってみるほうが、精神衛生上は良いような気もします。
あるいはこの機会に普段やらないような工作とかに手を染めてみるとかもいいかもしれません。

これだけの騒ぎの中ですから何かひとつくらいは落ち着くようなことがあってもいいのではないでしょうか。
それもまた趣味の持つ本質の一つですし。
とはいえ、今この時点で私ができることと言ったら寝る前に布団の中で専門誌でも読むくらいしかないですが(大汗)
2
前にこの題材でブログを上げてからちょうどひと月になります。

その時点では開催の可否が流動的だったグランシップトレインフェスタですが、つい先日今年は中止との発表があり複雑な気分です。
無症状の感染者の比率が高いといわれる子供や若年者のギャラリーと、重症化リスクが高いとされている高年層が多い参加者が大空間とはいえ密閉度の高い会場で入り混じる事は非常にリスクが大きいのは確かであり、現在も感染者数が漸増している現状を思うとやむを得ない決断だったと思います。
とはいえ、これまでインドア趣味の極北(笑)だったテツドウモケイという趣味が世間に開かれた存在になり得ること、未知の他者との交流の中で趣味そのものの深化が図られている事を実感してきた身としては残念に思うのもまた確かです。
今はこの事態の鎮静化を祈るのみ。
そして個々の心構え、用心をもってこの局面を乗り切るほかはないと思います。
ですがその一方で「個人が自宅の一室でモデル相手に手を使いながら内なる自分と対話する(なんだか大仰だな)」というテツドウモケイの趣味のもう一方の側面がこの事態の中で再び前面に出てきている事も実感します。
クラブのメンバーの中にもこの機会に仕掛かり品のモデルの工作に注力している人もいますし、私自身積みプラ状態だったモデルの工作がここひと月くらいの休日の過ごし方として定着してきています。
しかもそれらの成果や経過をこうしてネットという形で発信することができる点、昔とは違う流れを実感もしています。

ここ数年の「イベントなどを通した外へ飛び出す趣味としての鉄道模型」という面が表に出ていた中でやや忘れられがちになっていた部分ではありますが、こうした「動中静」と今の状況の「静中動」とが状況に応じて使い分けられるくらいにこの趣味も成熟しつつあるのかもしれません。
そう思うと今回の試練を無駄にはしたくないという気もします。
3
先日の緊急事態宣言の全国拡大で、不要不急の外出のより一層の自粛が呼びかけられました。
私のところでも先月来あらゆるイベントや会議、学会・研修会から無尽の類に至るまで休止や中止の連続。残業の類もほとんどなくなり、職場では屋内での昼食時の会話も自粛ムード一色です。外へ出れば町中から人出というものが消えはじめ、この間の花見時などはこれまで見た事がない位に寂しい風景を目にしています。
東京の方ではいわゆる休業要請施設とされる商業施設のなかに(床面積が1000平方メートルを超える)鉄道模型屋も含まれていて、今回の事態がより身近なところにまで及んでいる事を実感させられ、さらに容易ならざる事態であることも再認識させられます。


私の現住地では床面積の点で該当する店こそほとんどないと思われますが、それでも行きつけの鉄道カフェは現在予約以外は実質休業状態の様ですし、それを別にしても県外客の来店が激減したりなどで小売店の落ち込みは現時点でもかなりのものになっている事が推察されます。

また、一部の専門誌では来月号の発売を休止することを表明していますし、この世界でもあらゆる面で今回の騒動の影響が表れ始めています。
ついふた月前までは、現在のこのような事態を予想できなかっただけにショックもじわじわと揉みこまれているような感触を受けます。
こんな事ばかりが続いていると騒動そのものとは別に心理面でも落ち込みがちになりますが、こういう時こそ地道な用心とともに趣味的な活動を通して一人一人が心の安定を求める必要があることを痛感します。
前にも書きましたが、鉄道模型は本来インドアな趣味なので外出せずに自宅で楽しめる要素も多いと思います。
私自身、先月来、休日毎の蟄居生活を続けているわけです。
ですが自宅から出ない中で工作や運転で手を動かしている間は不思議と気持ちが落ち着いてくるのを感じ、そのたびにこの趣味を続けて来れて良かったと思える場面も増えています。本来趣味のご利益とはそういう所にもありますが、殊に心理的に煮詰まったり追い詰められがちな時にはその有難みを感じずにはいられません。
それでも、今は一刻も早い事態の鎮静化を祈っていますし、そのために自分なりにできる事はやっていかなければならないという思いも感じています。
今回は何やら辛気臭い話になってしまいましたがご勘弁ください。
4
3月、4月に続き新型肺炎に伴う騒動のはなしから。
前代未聞のGWの全国的な蟄居状態の効果があったのか、5月も半ばを過ぎ、先日は件の緊急事態宣言が大半の府県で解除されるなど、感染者数に関してはやや落ち着きつつあるようです。
尤も、田舎暮らしにしてみれば「不要不急の外出を控える」が「3密のお出かけを避ける」に変わったところで「必要なお出かけ=人の集まる場所」という公式なので解除前と変わる所はそうなかったりします。
先日自宅に届いた電気の明細を見ると今年は昨年に比べて2割近く電気の消費が増えているとの事。これも休日の蟄居の効果なのでしょう。
一方で先月来ガソリンの安値が続いているうえに、走行距離自体が例より短い事もあってクルマの燃油代だけは抑えられています。
あれだけ入手が困難だったマスクもどこに行っても買えないと言う状態は脱したようですがひと箱2,3千円という値付けには往生します(昨年暮れまではひと箱500円内外で買えていたはずですから)
3月からこの方休日の外出を避け、自宅でひたすらペーパーキットを作り手持ちの編成をレイアウトで走らせる。時には昔の書籍を読み返して思い出に浸る。ある意味鉄道模型のホビーライフとしては至極真っ当な生活が続いている気はします。
反面、模型屋さんや中古ショップへのお出かけは文字通り激減。
上京しての研修会の類も全くなくなりましたから秋葉めぐりなんてのも全くありません(汗)
加えて行きつけの書店の閉店から定期購読しているTMSを除いて本も買わなくなりました(それどころか立ち読みすら困難)
こういう時に役立ちそうな電子書籍の分野も鉄道模型に関する限りまだまだラインナップは不十分ですし。
ましてや鉄道カフェに出かけて駄弁るなんて行為もできないですし、田舎暮らしゆえに同好の士と顔を合わせて話が弾むなんて機会もなくなりました。
そんな折ですから先日のTwitterイベント「おうちでグランシップトレインフェスタ」で未知のファンとのコメントや記事のサーフィンで疑似的にでも交流ができた事は非常に有り難かったと思います。あとクラブのメンバーとのSNS上のやりとり、当ブログを含めたコメントでのやり取りができた事も。
いくら鉄道模型の趣味がインドアメインとはいえ、外部との交流ができない、あるいはしないでいると自分の中が澱んでゆくような感覚に襲われることがあります。ネットやスマホの普及はネガティブな面も大いにあるとはいえ、こうした精神的な座敷牢状態の解消には実に有効であることをこの3か月ほどで実感しています。
尤もその一方であまり面白くない話を聞かされる事も結構ある訳で。
先日のスーパービュー踊り子の廃車回送にまつわる騒ぎなんかはその最たるものでしょう。
5月29日夜の甲府駅の工臨撮影では警官も出動する騒ぎだったとか。
ただでさえ密集してカメラを構えるだけで相当にリスキーな時期なのに、線路に侵入して無関係の普通列車を止めてしまうなど到底非常事態下の行動とは思えません。
趣味の成熟度(あるいは大人度)を図る上で各個のファンの自制心の高さは一つの指標にありうると思いますが、その点ではまだまだ大人の趣味とは言い難いですね。私自身は鉄道趣味が大人の趣味であるべきだなんて実のところあまり思っていないのですが、それでも最低限守るべき矜持というものはあると思います。
今回の肺炎騒動、世界的に一人一人のライフスタイルや社会構造に少なからぬ変容を強いている面が大きくなってきていますが、ホビーの世界でもそうした制限や変容に柔軟に対応する事が課題になりつつありますね。
5
ふと思い出しました。
6月5日でこのブログを開設(旧ブログを含む)してから14年目に突入していた事を、です。

この春からの肺炎騒動やそれに伴う各種イベントの休止、更には首都圏をはじめとする県外移動の自粛(もちろん出張の類もなし)など異例ずくめの3か月ほどを過ごしていたのですっかり忘れておりました。
それくらい今年の上半期は何もかもが異例ずくめであると言えます。
その感染形態の特殊性と潜伏期間が長く、不顕性感染者がかなり見込まれるという今回の性質ゆえに、遠出もイベントも買い物すらもが制限されるという前代未聞の状況が世界的に進行するという、誰も経験していなかった事態ですから鉄道模型をはじめとしたホビーライフも影響がないはずがありません。

外が晴れ上がり、見るからに行楽日和という気候の中、自宅に籠って蟄居を強いられたGW。
そんな折でも積みキットの消化とか、専門誌の読み返しとか、自宅のレイアウトやお座敷で運転とか(もちろんブログの更新やコメントでのやり取りなども含めて)他に比べて何とか蟄居を持ちこたえられているのはひとえに「鉄道模型と言う趣味を持っていたから」だとも言えます。
その意味では今年の上半期は「この趣味を続けてきてよかった」と思うことができたと思えます。

しかしそれでも、ここ20年ほどの間に鉄道模型の趣味が世間的に認知され、それに伴いイベントがかなり増えたが為の「外に飛び出す鉄道模型の趣味」という一面が今回の騒動の中で一気にしぼんでしまっているのは残念な事と思わざるを得ません。
とはいえ、そんな局面にあって趣味人としての自分にできる事と言ったらやはり「できる範囲で楽しむこと」しかない事も実感します。
結論としては月並みなのですが、今はとにかく事態の収拾を祈りつつ、自分のできる事をする。それしかない様な気がしています。